228: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/06/11(月) 23:50:05.17 ID:VfWAULhF0
闇商人は盗賊の砦で『教育』を受けた後、大富豪の屋敷へ送られることとなった。
能力のある者ならば、たとえ仇敵だろうと手を差し伸べる。
盗賊の心は溶岩のように煮え滾っているだろう。
しかし、私情よりも利を選んだ。
立派な男だ。
229:名無しNIPPER[sage]
2018/06/12(火) 00:28:57.75 ID:LrMKao7DO
乙…
230: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/03(火) 00:50:54.46 ID:nZ+RnUe20
次から次へと、報告書が軍師の卓に積まれていく。
灌漑用のため池や用水路の不足が大半だった。
大唐国が亀茲城に兵を集めていることも報告されている。
大唐国の存在は、軍師にとって悩みの種のひとつだ。
231: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/04(水) 01:02:09.07 ID:Fje6RjDZ0
木の葉の隙間に、ちらちらと炎が揺らめいて見える。
忍達が焚火を囲んで休んでいるのだ。
彼らは大富豪が雇った、腕利きの諜報部隊だった。
本名を捨て、感情を殺し、ただただ任務に従事する。
232:名無しNIPPER[sage]
2018/07/06(金) 01:20:42.75 ID:UsTeNwHDO
乙
233:名無しNIPPER[sage]
2018/07/06(金) 01:21:12.10 ID:UsTeNwHDO
乙
234: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/14(土) 22:55:05.72 ID:5bdkGI0Z0
側近「新生勇者を野放しにしてはなりません! バルフ付近の村が次々と取り込まれています。軍として形が整いつつあるのです」
側近の巨大なターバンが国王の目の前で右と左、せわしなく動き回っていた。
王に仕えてはや40年。
酸いも甘いも共に経験してきたからこそ、国王の弱点が自堕落さにあることを見抜いていた。
235: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/14(土) 23:32:45.48 ID:5bdkGI0Z0
国王は玉座から立ち上がると、庭園へ歩いていった。
数人の侍女がいそいそと後をついていく。今日は日が照っている。
日傘をさしたり、巨大な団扇で扇いだりするのだろう。
国王「勇者軍は次に何をすると思う」
236:名無しNIPPER[sage]
2018/07/15(日) 02:55:18.96 ID:OyXTos7DO
乙
237: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/26(木) 22:28:22.95 ID:02ZN5DCz0
真夏の高原。
爽やかな風。
草の匂い。
馬蹄の響き。
238: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/07/31(火) 17:32:47.70 ID:fNHxSn0F0
なだらかな丘陵の頂に上った。
戦士「あれが盾士の陣か」
眼下に広がる巨大な正方形の影。否、影ではない。
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