勇者「よーし、いっちょ叛乱でもするか!」
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110: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 16:44:13.61 ID:3Kbdwrqx0
―翌朝―

農夫「おやまぁ、兵隊さんがいっぱいだべや」

牛「モ〜」
以下略 AAS



111: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 16:45:33.66 ID:3Kbdwrqx0
軍師「一番手っ取り早いのは、魔女殿の上級火焔魔法で一掃してもらうことだが。魔女殿は今、どこにいる?」

勇者「多分、大富豪の屋敷。管理されている物資の確認と、輸送経路の調整について相談しに行くってさ」

軍師「大富豪の屋敷か……遠いな」
以下略 AAS



112: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 16:55:52.85 ID:3Kbdwrqx0
勇者「4倍! 対抗策はあるの?」

軍師「……600の兵を二列に分ける。第一列は敵の足止め、第二列は弓箭兵を並べる」

軍師「矢をあらかた射尽したら、600人でかたまったまま突撃し、敵軍を二つに分断する。あとは各個撃破。これしかない」
以下略 AAS



113: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 17:10:38.74 ID:3Kbdwrqx0
軍師「馬鹿馬鹿しい」

軍師は腕を組んだまま、忌々しそうに溜息をついた。

軍師「できるのか? 人一人殺せない腑抜けに」
以下略 AAS



114:名無しNIPPER[sage]
2018/02/06(火) 01:51:20.84 ID:lQPYOb5DO



115: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/06(火) 22:30:35.21 ID:a/tvFQ4v0
数時間かけて、肥溜めの糞尿を汲み出した。
便所掃除が柄杓で液状の糞をすくい、壺に移す。
その壺は並んだ兵士達によって、リレー方式で防塁まで運ばれる。
全部で300個。糞壺は一人一個までしか持てない。

以下略 AAS



116: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/06(火) 23:26:15.83 ID:a/tvFQ4v0
勇者「戦が、始まる」

銅鑼の音が一回、二回、三回、朝の澄んだ空気を切り裂いた。
進軍の合図だ。
対岸に集結しているテルメズの歩兵1200が部隊を横一列に広げながら、一斉にアムダリヤの激流へ身を投じる。
以下略 AAS



117:名無しNIPPER[sage]
2018/02/07(水) 02:03:08.50 ID:YIRhVCrDO



118: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/07(水) 21:21:18.33 ID:8oje54qnO
便所掃除「やっぱ、圧が違ェな」

1200人の男達があげる雄叫びは、遠く離れた防塁の空気をも震えさせた。時に高く、時に低くうねるそれは、竜の咆哮を思わせる。

便所掃除「デケェ魔物が攻めてきているようなもんだ。気を抜くとマジで死ぬぞ」
以下略 AAS



119:名無しNIPPER[sage]
2018/02/07(水) 21:24:49.58 ID:8oje54qnO
震わせた、だった
投稿してから気がつくミス


120: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/09(金) 01:22:32.27 ID:mb4a/myF0
案の定、テルメズ兵は仲間の死体を盾に矢の雨を突破した。
助走をつけた後、背中の短槍を投げてくる。
大半は途中で地面に刺さったり、堅固な石の壁に阻まれたが、距離が近づくにつれて投げ槍の精度も上がってきた。
つまり、人間に刺さるようになった、ということである。

以下略 AAS



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