111: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 16:45:33.66 ID:3Kbdwrqx0
軍師「一番手っ取り早いのは、魔女殿の上級火焔魔法で一掃してもらうことだが。魔女殿は今、どこにいる?」
勇者「多分、大富豪の屋敷。管理されている物資の確認と、輸送経路の調整について相談しに行くってさ」
軍師「大富豪の屋敷か……遠いな」
勇者「呼び戻したりはできないの?」
軍師「いくらなんでも敵陣地が近過ぎる。川を渡ってすぐの場所だぞ。魔女殿に伝えたところで、彼女が戻るまで間に合わない。昨夜のうちに人を送っても、同じことだったろう」
勇者「他に援軍を頼めそうなのは……そうだ、ちょっと東に歩いたところにマザーリシャリーフって村があったな」
軍師「農耕と牧畜だけの、平和ボケした村だ。自警団すらいない。あの村の人間は常に守る側じゃなく、守られる側だったからな」
勇者「やはり、今いる兵だけで立ち向かわないといけないのか」
軍師「ちなみに600のうち、半分は王都からノコノコやってきた、温室育ちのガキな。実質、使えるのは先代勇者時代の守兵300。兵力差はおよそ4倍」
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