112: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/02/05(月) 16:55:52.85 ID:3Kbdwrqx0
勇者「4倍! 対抗策はあるの?」
軍師「……600の兵を二列に分ける。第一列は敵の足止め、第二列は弓箭兵を並べる」
軍師「矢をあらかた射尽したら、600人でかたまったまま突撃し、敵軍を二つに分断する。あとは各個撃破。これしかない」
勇者「なるほど。でもさ、敵が一方向からしか来ないとは限らないだろ。分散して攻めてきたら対応できないぞ」
軍師「それこそ各個撃破の良い餌食だ。先代勇者時代の精鋭が100人で足止めしている隙に、残りの兵500を出撃させて横合いから攻め込む」
勇者「そううまくいくものかね」
軍師「流石に100人で分散した1200の足止めは無理がある。できればまとまって攻めてきてもらいたいがな」
勇者「いずれにせよ、足止めする方法が無ければ作戦は成立しないね」
軍師「ああ、私もそれを考えていた。焼き煉瓦なら今すぐ調達できるが……」
便所掃除「その足止め、俺にやらせてくれないか」
勇者「便所掃除……!」
鎖帷子を着込んだ軍人が、緊張した面持ちで立っていた。
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