168: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:04:48.51 ID:Dt1Jf1hJo
そうしてリオは部屋の隅に控えていた使用人を傍に呼び、
新たな命令を言付けると一仕事終えたと言わんばかりに手をうった。
「さ、て、と……。残りの消耗品の補充だとか、
169: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:08:04.17 ID:Dt1Jf1hJo
トン、トン、トン。三度ノックし、「私だ」と声をかけるとややあってから扉は小さく開かれた。
チヅルを出迎えたメイドの少女がうやうやしく頭を下げる。
「ノエルは?」
170: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:10:04.18 ID:Dt1Jf1hJo
「だから、一人でも全然寂しくなんて無かったわ。
風に乗って鳥たちの歌が、お庭に咲いてるお花の香りが私を慰めてくれたもの」
けれども、イオリがその全てを姉に話すことは無い。
171: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:12:53.72 ID:Dt1Jf1hJo
===幕間
さて、嘘と言えばこんな話が一つある。
辺境都市の東側、要は治安の悪い貧民街の路地には恐ろしい魔物が棲んでいると。
172: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:16:04.66 ID:Dt1Jf1hJo
「畜生、今日はしけてやがるぜ」
実入りが無い夜というのは辛い。
173: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:19:32.34 ID:Dt1Jf1hJo
「……嘘だろ、おい」
思わず唾を飲み込んだが、喉を過ぎるソレはカラカラの砂のようであった。
口の中が急速に渇いて行き、エドガーの視線は男のある一点に釘付けとなって離れない。
174: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/01/27(土) 10:23:01.23 ID:Dt1Jf1hJo
===
一コマおしまい。ようやくイベントを走り終わったので妄想をこうして形に出来ますです。
175:名無しNIPPER[sage]
2018/01/27(土) 10:24:28.85 ID:iiU4LeMYo
今回のイベ妄想が捗るよね
176: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/02/03(土) 20:05:35.78 ID:atIyUbQCo
劇場にやって来た私はソファで居眠りをしているプロデューサーさんを見つけました。
……お髭が少しだけ伸びています。着ているシャツも、しわしわです。
お仕事の机の上を見れば、書きかけの書類や封筒なんかが並んでいて。
177: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/02/03(土) 20:06:42.36 ID:atIyUbQCo
===
一コマおしまい。…あー、星梨花からなでなでご褒美もらいたい
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