14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:35:34.42 ID:53XBMd0+0
「――で、お嬢さんはわざわざなんの用だい?」
扉を入ってすぐの壁際。静かに佇んでいた志保が、彼の問いかけに口を開く。
15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:38:04.07 ID:53XBMd0+0
プロデューサーから目を逸らして、志保が恥ずかしさを誤魔化すように呟いた。
そんな彼女に、咳払いで気持ちをリセットしたプロデューサーが聞きなおす。
「だからホントに悪かったって。……それで、用事の方はなんなのさ?」
16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:40:53.05 ID:53XBMd0+0
「あっ、そうだ」
するとドアノブに手をかけた状態で、志保が思い出したように彼に向かって振り向いた。
17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:42:28.96 ID:53XBMd0+0
……そうと決まれば話も早い。
手元の企画書をまとめるような振りをしつつ、プロデューサーは彼女の登場を身構えて待った。
18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:43:56.78 ID:53XBMd0+0
「美也、美也か……。美也だったか」
「はい、宮尾の美也ですよ〜。ところでプロデューサーさん、聞いてください〜」
19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:45:57.32 ID:53XBMd0+0
「その時一緒に居た海美ちゃんに、一本差し上げてしまいまして〜」
「海美に……あげちゃったの?」
20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:46:58.07 ID:53XBMd0+0
===
この一コマはこれでおしまい。ミリシタ、横入りからの挨拶はしばらく見ないと
短時間のうちに続けて発生するようになってるのか実際にこの順番で次々登場したって話。
紬? 彼女なら美也の後からしれっと部屋に入って来たよ。
21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/26(火) 19:05:25.62 ID:emHVEdn80
===3.
ステージ上、激しくかき鳴らされるギター。
うねる音楽の律動が、聴衆の心を掴んで盛り上げる。
『皆さん! 最後まで超☆ROCKな姿勢で行きましょうっ!』
22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/26(火) 19:08:55.01 ID:emHVEdn80
「ジュリアさんも、こんなライブをしてみたいと思うかい?」
ジュリアはひなたに尋ねられると、「そりゃそうさ」と大きく頷いた。
23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/26(火) 19:12:17.29 ID:emHVEdn80
「ならば、とくとご覧あ〜れ〜っ!」
「これが双子流ギターの神髄だーっ!!」
340Res/273.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20