22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/26(火) 19:08:55.01 ID:emHVEdn80
「ジュリアさんも、こんなライブをしてみたいと思うかい?」
ジュリアはひなたに尋ねられると、「そりゃそうさ」と大きく頷いた。
「勢いアイドルになっちまったけど、いつだってロックなあたしは忘れちゃないぜ」
「そうだねぇ。いつもギターを弾いてるし、ジュリアさんは本当にロックだよぉ」
「あー……ヒナ? ギター=ロックってワケでもないからな?」
そんなやり取りをする二人は、只今"勉強会"と称して
他所のアイドル事務所が行った、イベント映像を鑑賞中。
いつかは同じアイドルとして競うであろう相手である。
常日頃から気になる相手をチェックしておくのもアイドルとして当然の仕事と言えるだろう……しかし。
「いやー、実にノリノリでゴキゲンなライブっしょー!」
「ホントホーント! こーんなライブを見せられちゃあ、真美のギタリストとしての腕も疼きますぜ!」
ひなたが座るその隣。
仲良く並んだ双海亜美と真美の姉妹が大層芝居がかった口調で評価する。
「ギタリストって……。真美はともかく、亜美もギターは弾けたっけ?」
ジュリアが初耳だと言う顔で二人に言った。
すると亜美と真美は「んっふっふ〜」と揃ってニヤニヤ笑いを浮かべると。
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