55: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:39:27.26 ID:AUPcYDZ90
外履きのまま走っていくのだから、校内に用がないのは確か。
そして、学校の敷地内の屋外で、豊音が行きそうな場所となると、私にはひとつしか思い当たる場所がない。
56: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:40:51.68 ID:AUPcYDZ90
見たままつけた名前、というわけではないのだと思う。
我らが先鋒さまを意識しての命名なのは、名を呼ぶ豊音の楽しげな顔を見れば明白だった。
57: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:41:43.53 ID:AUPcYDZ90
だから豊音は、ここに一人で来ることにした。
ひとり遊びに慣れた身の気軽さで、さっさとここへやって来てしまった。
58: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:43:17.47 ID:AUPcYDZ90
それを口に出してくれればシロをからかうネタにでもしてやったのに、豊音は一人で空想することを、一人で猫を弄って遊ぶことを選んでしまう。
もちろん、五人でいるからといって、常に全員で協調しなければいけない決まりなんてない。
59: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:44:00.75 ID:AUPcYDZ90
胡桃「確かに、それっぽいよね」
豊音「え?」
60: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:44:43.14 ID:AUPcYDZ90
豊音が内に篭り、胸に秘めてしまった何かを、目につく限り、ひとつでも多く拾いあげる。
それくらいしか、私にできることはない。
今になって、塞とシロが二人をべったり甘やかす気持ちがわかった気がした。
61: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:45:59.61 ID:AUPcYDZ90
胡桃「……ん?」
途中、ふとした瞬間、私たちの歩幅が合っていることに気づいた。
62: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:46:32.96 ID:AUPcYDZ90
以上で終了です
ありがとうございました
63:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 01:03:59.54 ID:sz7LEk7Yo
乙
いい宮守でした
64: ◆Xk..svTef9j1[saga sage]
2017/09/27(水) 20:11:39.48 ID:azWsX3x10
まとめで気になるご指摘いただいたので修正します
>>44と>>56を、以下のレスに差し替え
65: ◆Xk..svTef9j1[saga sage]
2017/09/27(水) 20:14:47.71 ID:azWsX3x10
>>44を↓に
胡桃「首輪してないね。野良かな?」
72Res/62.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20