59: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:44:00.75 ID:AUPcYDZ90
胡桃「確かに、それっぽいよね」
豊音「え?」
胡桃「その猫。うちのシロっぽい」
豊音「胡桃もそう思う?」
胡桃「思う。ぽい。……シロー」
「ウニャウ」
シロ猫に手を伸ばす。
今度は逃げない。豊音を通じて人に馴れたのか、私が差し出した指先の匂いを嗅いで、額をこすりつけてくる。
呼んだら来るぶん、本家シロより可愛げがある。
胡桃「シロの奴、さぼりたいがために、とうとう猫に化けだしたのかと思ったよ」
豊音「……ふふ。似たようなこと、私も考えてたよ? 道理でシロはぐうたらさんなんだなーって。猫ならしょうがないよなーって」
胡桃「もう、この子を代わりに練習させようか」
豊音「ええ? だってさ、君。どうー? エースポジションいけるー?」
「……」
豊音「あ、黙った。こういうとこシロっぽいよー、この子ー」
胡桃「ふふ」
努力を惜しまない――なんて言ってみても、結局やることはこうやって、豊音と遊ぶだけなんだけども。
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