44: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:25:29.73 ID:AUPcYDZ90
胡桃「首輪してないね。野良かな?」
豊音「どうだろう。それにしちゃ懐きすぎだよー、無防備すぎー」
胡桃「だよね」
豊音「お前さん、そんなんで大丈夫ー? ワイルドライフ平気ー?」
豊音の心配をよそに、猫はとうとう、お返しとばかりに豊音の手をグルーミングし始めた。
甘噛みをまじえ、白猫は豊音の手をしぺしぺ舐めている。
本当に野良猫なのか疑わしくなる。
豊音が羨ましくなって、私も頭に手を伸ばした。
すると。
「……!」
胡桃「あ」
頭上に正面から手を伸ばしたのがいけなかったのか、猫は細めた眼をぱっと見開き動きを止めた。
私も猫の頭上で手を止める。
猫は寝転んだまま、私の手を凝視。
「ミャウ!」
そして猫パンチ。
胡桃「あいた!」
しまった……失敗。
「……」
猫は身を起こし、てててっと私たちから距離を取った。
そして一瞬こちらを一瞥し、その後はもう振り返ることもなく、全力ダッシュで走り去ってしまった。
胡桃・豊音「あー……」
二人して落胆の声を漏らす。
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