女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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52:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 20:52:26.08 ID:zemz0oy80
「さっきのは内緒だよ?」

 彼女の言葉に僕は頷く。はっきり言って混乱していた。

 ――ふと、彼女の横顔を見る。
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 20:53:27.71 ID:zemz0oy80
続く


54:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 22:03:04.16 ID:hncwhN/H0



55:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 00:26:36.28 ID:79vNsjXwo



56:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:43:03.28 ID:5vAlKS7V0
◆◆




以下略 AAS



57:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:44:07.04 ID:5vAlKS7V0
――大いなる星が堕ちてくる。

 もう、止める手段は、存在しなかった。
 人間賛歌。肯定と肯定と肯定。人は理想の姿に生まれ変わる。普遍的な価値観は共有され、争いは最低限にしか起こらない。誰も無意味に死ぬことはない。互いが互いに権利を認め合う。そこには嘆きだって、差別だって生まれる。だが、最小限なのだ。綺麗事を限りなく現実で成功させる、現実に迎合した理想。問題は今いる人類が邪魔だということだった。それら何百億が[ピーーー]ば、理想の世界を作ることができる。今いる何百億を犠牲に、未来の何兆人を救う。

以下略 AAS



58:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:44:42.13 ID:5vAlKS7V0
この一か月、僕はありとあらゆることを仕込まれた。照には知識を。羅門には力を。比重は知識のほうが多かった。つまりはそちら側に僕は期待されているらしい。

 彼女はいつ犠牲になるのか。焦る気持ちはあった。だが無闇に動いて解決するほど現実は甘くはない。

 犠牲執行の日にちは、ある程度なら想定可能だ。ようは僕が犠牲の取り組みを決めるとすればどうするか、それを考えればいい。
以下略 AAS



59:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:45:22.44 ID:5vAlKS7V0
犠牲者は、死んでもなお、苦しんでいる可能性がある。作者は仮説、と定めているがどこか確信があるような文体だった。
 ……これが本当なら、あまりにも惨い。これを知っていて、自分の大切な人が犠牲になるという人がいたら……間違いなく、奪還を目論もうとするだろう。全員が政府に抗おうとするほど怖いもの知らずではないかもしれない。だが、間違いなく大切な人を救おうとする人の増加は避けられないはずだ。

 そういうわけで、情報の統制は仕方ないことなのだ。例え死んでもなお、犠牲者が苦しむとしても、それでも犠牲は必要だ。例え、あまりにも過酷で、不平等な重荷が個人に課されるとしても……何人もの命が失われるよりもは、ましだ。
 法を学んだ身としては、痛いほどこれが最適解だとわかる。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2017/08/17(木) 22:45:57.93 ID:5vAlKS7V0
「聞いてなかったでしょ」
「……ああ、ごめんごめん」

 そういえば途中で卓也も来たんだっけか。彼も彼で、調べたいものがあったらしい。
 僕と彼女より一つ年下の彼は、調べるということに秀でている。元は僕と同じ、法の番人を目指していたが、能力の関係で諦め、歴史の方面に向かった。「裕樹さんはやっぱりすごいや」とその時の彼は言っていた。何を言っても卓也を傷つけるような気がして、僕はその時、何も言えなかった。
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:46:43.24 ID:5vAlKS7V0

「前々から思ってたんだ。『星堕ち』前の人類の歴史では、大きかった国のいくつかは反乱が起きて、滅んでる。だいたいそれは官僚間での賄賂の横行、ボンコツ暴君の圧政、とかの政治体制の腐敗が原因で起こってるんだ。なのにこの都市にはその傾向が一切ない」

 聞けば聞くほど、納得させられる話だ。
 卓也は自分には能力がない、と言っていた。だがこうして彼の理論を聞いているとそうは思えない。多角的に物事を捕らえ、調査能力による不自然の発見ができる能力。その点でいえば、彼は断トツだ。卓也は、法に関することが、ただ向いていなかっただけなのかもしれない。
以下略 AAS



62:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:47:16.31 ID:5vAlKS7V0
……ならありえない、と切り捨てるほどでもない気がする。まあ、空想にすぎないという可能性のほうが高いのだが。

「笑わないのか?」
「まあ、笑うほどでもないというか」

以下略 AAS



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