女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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62:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:47:16.31 ID:5vAlKS7V0
……ならありえない、と切り捨てるほどでもない気がする。まあ、空想にすぎないという可能性のほうが高いのだが。

「笑わないのか?」
「まあ、笑うほどでもないというか」

 僕は奇跡を必要としている。彼女を助けるなんて普通に行動するだけじゃ無理だ。
 縋りつくこととよく似た願望。それが、こういった考えを引き起こしているのかもしれない。

「それで俺が考えてるのは人工知能よりも、不死身の人間のほうなんだけどさ。機械だと故障とか、なんとなく無理がある、っていうあやふやな理由でそっちを押すんだけど……」

 まあ、いろいろ考えた結果らしい。

「不死身の人間がいれば月日がいくら経っても考えが変わるはずがないんだ。歴史の引用によれば、『もっともよい政治方式は賢君による独裁体制だが、継承の問題とそれほどの能力をもつ人間は生まれにくい。だから我々は民主主義的な競争体制を取る』なんだけど、不死身の人間がいればその問題は全部解決するんだ」
 永遠の命があれば継承に問題はない。能力は最高峰のものになるし、手が足りないなら組織を使えばいい。一貫した思想による統治なのだから良い環境に進み続けることができる。

「不死者たる英雄」と卓也は言う。

 それはある意味、民衆が焦がれていた偶像であり、これ以上にないくらいの安定をもたらす人類の英雄。

「まあ、全部俺の妄想なんだけどさ。いたとしてもあんま現実に影響なさそうだし」
「確かに」



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