女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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151:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:42:56.10 ID:bdvuTYni0

「そんな大層なものではないけど、記号として僕は『賢者』と呼ばれているね」

 賢者の塔の伝説。星が堕ちて、人類は壊滅した。だが一部の人間は生き延びている。なぜだろう? それはきっと、誰かが先を見据えて人が生き残る手段を講じたからだ。ああ、未来を知る賢者様は我らを救いたもうた。

以下略 AAS



152:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:43:24.17 ID:bdvuTYni0

「そんな大層なものではないけど、記号として僕は『賢者』と呼ばれているね」

 賢者の塔の伝説。星が堕ちて、人類は壊滅した。だが一部の人間は生き延びている。なぜだろう? それはきっと、誰かが先を見据えて人が生き残る手段を講じたからだ。ああ、未来を知る賢者様は我らを救いたもうた。

以下略 AAS



153:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:44:22.50 ID:bdvuTYni0

「後継者はいますか?」
「……傲慢だね。頭はちゃんと働いているのかな? そんな価値、君にあるのかい?」
「……たぶん」

以下略 AAS



154:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:44:57.23 ID:bdvuTYni0


「『世界は絶対救われるべきだが、救われないのが現実。完璧な人になりたかった。人の善意は、少なくとも悪いものじゃない』」

 僕の思想。そしてその答え。
以下略 AAS



155:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:45:25.33 ID:bdvuTYni0

「でも僕はそれが正しいと思うんです。自分だけは、この考えを裏切れません。僕だけが僕を見る。人が報われないのをみると、夢見が悪いんですよ」

 自分のためだと言い訳して。それで僕はこの考えが正しいという。

以下略 AAS



156:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:46:50.27 ID:bdvuTYni0
 ◇


 目を開ければそこは見覚えのある場所だった。いままで過ごしていた、組織の建物の中。賢者がなにかをしたのかもしれない。

以下略 AAS



157:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:47:24.66 ID:bdvuTYni0
 ◇


 目を開ければそこは見覚えのある場所だった。いままで過ごしていた、組織の建物の中。賢者がなにかをしたのかもしれない。

以下略 AAS



158:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:48:37.05 ID:bdvuTYni0

 彼女がいる建物についた。父に一度会おうと思ったが、やめておいた。すべてが終わったら、その時は一度家に帰ろう。僕が成功したか失敗したかどうかは、僕がみせしめの処刑にされるかされないかで判別できる。まずは、彼女を助けることを優先しなければ。
 建物の中にはいたるところにガラスが張られていた。きっと、僕が単体で彼女を救出しようとしていれば必ず捕らえられていただろう。
 今だからわかる。ガラスの反射を利用して、死角から覗くいくつかの監視カメラが見える。気付いた時には見つかってしまう。そういう仕掛け。
 僕はなにものにも認識されることがない。だから、今なら突破できる。彼女のいるところへたどり着ける。
以下略 AAS



159:名無しNIPPER[saga]
2017/09/12(火) 18:49:08.68 ID:bdvuTYni0
「祐樹……くん?」


160:名無しNIPPER[sage]
2017/09/13(水) 14:04:52.99 ID:hna7WImUo
おお…


161:名無しNIPPER[saga]
2017/09/15(金) 00:44:23.78 ID:jX7ap57O0




「会いた……かった」
以下略 AAS



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