女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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106
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名無しNIPPER
[saga]
2017/08/31(木) 21:54:40.96 ID:iVDTxJdE0
「ボスは世の中のすべてを知るために若いころに走り回った、と言いました。そこで聞きたいんですが、今の政治はなぜこんなに整っているのです? レジスタンスが機能しているのはわかる。しかし、今の政治体制は王政だ。政治内容には投票が用いられ、民意は社会を動かしているが、それを王はすべて拒絶できるし例もある。王自身がなにか政策をできる状態でもある。しかし、これだけの絶対権力を持っているのに暴君がでないんです?」
「……」
「間違いなく、裏で支配している者がいるはずです。絶対権力は飾り。本当は誰かが操作している。そして……その手のものは、ボスに接触したと思うんですよ」
以下略
AAS
107
:
名無しNIPPER
2017/08/31(木) 21:58:27.84 ID:iVDTxJdE0
出ていけ、と暗に言われる。
それにお辞儀して、僕は退室した。
照はどこにもいない。照もまた、ボスに心酔しているというよりもは自分の道に従って生きてきたものだと思うから、なにか聞いてくると思ったのだが……おそらく、その必要はないのだろう。そんなことはボスから直接聞けばいい。照は、きっとボスにとって最も信用できる者のひとりだ。
以下略
AAS
108
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/08/31(木) 21:58:56.74 ID:iVDTxJdE0
なにかないか、なにかないかといろんなことを調べて回った。
卓也は焦る僕を積極的に支え、サポートしてくれた。しかし、あまりにもなにも見つからない。
裏の支配者について彼に話した。「……ほんとに予想が当たってたのか」と卓也は納得。半信半疑な部分もあるが、ある程度予想していたことからか、飲み込みは早かったようだ。
こうしてボスと話したことを卓也と共有したが、もちろん最新の注意を払っている。周りには誰もいなかったし、情報は筆談。それもほかのことを調べているとき「つまりこういうことなんじゃないか?」と図を書いて説明するふりをして伝えた。
以下略
AAS
109
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/09/01(金) 08:18:36.52 ID:uBVHIZnoo
乙乙
110
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:18:18.25 ID:c9qxGCK40
ここから先はちょっと出来が良くなくて、いろいろ改変させたために手間取ってました
この先を更新してもロクなことにならなそうですが……一応キリがついたので更新していきます
弱音のようなことを書き込んで申し訳ない。ここからは更新間隔が安定します
111
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:19:10.65 ID:c9qxGCK40
「点呼だ」
「一」
「二」
「三」
以下略
AAS
112
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:20:06.52 ID:c9qxGCK40
「いくか」
隊長が最初に潜り抜ける。そして一番が続く。
以下略
AAS
113
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:20:48.77 ID:c9qxGCK40
◆
「雪様、こちらへ」
以下略
AAS
114
:
名無しNIPPER
2017/09/08(金) 20:21:39.90 ID:c9qxGCK40
「あなたの気分を害する情報の可能性があります。前もって言っておきますが、あなたは真理を求めるタイプに見えます。なので私はすべてを話しますが、止めたいときは言ってください。可能な限り、汲み取ります」
「わかりました」
「では……。私たちはサルではないということです。ここの方針は『我々は人間である』なので、一部を除いた人道的な支援を行います。また、これは言い訳でもあるのです。犠牲になる人に感謝していると、申し訳ないができるかぎりのことはするから許してほしい、と」
「……」
「無論、あなたが私たちを許す必要はありません。ただ、理解が得られなくてもやれることを最大限する。……私たちにはそれだけしかできませんから」
以下略
AAS
115
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:22:21.35 ID:c9qxGCK40
「この都市の秘密はそれだけ?」
「いえ……もう一つあります」
「なに?」
「この政治は幼少期から専門の教育を受けた議員によって動き、王が決定を下します。大まかな方向はすべて王によって決められ、実質の独裁です。ここまでは知っていますよね?」
以下略
AAS
116
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/09/08(金) 20:23:06.05 ID:c9qxGCK40
きっと、運が悪かったのだ。だがそんなことで納得できるわけではない。
告白しておけばよかったなあ、なんてことを思う。彼はどんな反応をするだろうか。きっと、最初は動揺するに違いない。そのあと困ったような顔をする。でもきっと、嬉しそうに私を受け入れてくれるはずだ。まあ、私のうぬぼれかもしれないけど……。
でも、と思う。告白しなくてよかったかもしれない。そんなことをすればきっと、彼は余計に苦しむ。きっと、だから、私は……。
以下略
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