【艦これ】「泊地を継ぐもの」
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57:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:55:58.18 ID:xy6mxyet0

 それから三週間は忙しくも出撃と演習の毎日であった。
 出撃は主に豊後水道に入ってくる敵潜カ級の掃討活動であるが、たまに何を血迷ったのか侵入してくる駆逐イ級の邀撃も行ったりした。
 演習は近くの日振島泊地や戸島泊地の新人の艦娘達との演習なのだが、殆ど勝利していた。と言うか、五月雨がかなり強いらしい。
 つい五日前も戸島泊地の司令官から次のような電報があったばかりだ。
以下略 AAS



58:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:56:36.52 ID:xy6mxyet0
 私はここ最近の事を振り返りながら今日のみんなの昼飯を作っていた。
 よくよく考えたら私もここに着任してもう二十五日目なのだ。
 ……っと、彼女たちの噂をしていたら五月雨と妹が食堂に入ってきた。
「司令官、外あづい〜、ただいま〜」
「司令、ただいま帰りましたっ!」
以下略 AAS



59:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:57:41.13 ID:xy6mxyet0
「そうだよなー。十一、二歳くらいの子もいると聞くし……。艦娘ってある一定の年齢超えたら適合者でも艤装使えなくなるんだよね?」
「あー、そうそう。人それぞれだけど、私は軽巡だからあと四年くらいかなー。
 たしか、駆逐艦だと、頑張っても二十二歳くらいが限界みたい。それ以上超えると適合者でも艤装が使えなくなるんだって」
 なるほど。となると、こうやって皆と一緒にいられるのも何だかんだいって二、三年くらいなのか……。
「でも、某戦艦改二とか例外はありますよー! あの歳で駆逐艦になったみたいですし〜」
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:58:12.90 ID:xy6mxyet0
「そういえば、司令官が作ってるのってなんですか?」
「タコライスだよ」
「タコ、はいってませんよ?」
 それを聞いた私と妹は大笑いしてしまった。
「な、なんで笑うんですか!?」
以下略 AAS



61:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:59:08.97 ID:xy6mxyet0

 その夜、寝ようと思って消灯し、ベッドに入って目を瞑った途端に扉をやや強めにノックされた。何事か。
 私は、はいはいと言いながら、電気を点けると内鍵を解除し、ドアを開けた。
「お、お兄ちゃん!?」
 妹であった。なかば興奮気味であった。
以下略 AAS



62:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:00:15.89 ID:xy6mxyet0
「違う違う、本題はこれからだよ。それでさ、その鍵で机の引き出しあけたの。
 そしたらさ――」
「なんだ?」
 妹はそう言って、今度は浴衣の左裾から、正方体の紺の高級そうな小箱を取り出した。
「なんだこれ?」
以下略 AAS



63:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:00:48.98 ID:xy6mxyet0
 妹がテンション高めな声で、私の浴衣の裾を引っ張った。
 見てみると、妹は指輪が挟まれているスポンジ部を取り出して小箱の奥にあった紙を取り出した。
「なんだ? 手紙か?」
 私が訊くと、妹は小さく折られていた紙を丁寧に開いた。
「これはまちがいなく手紙だねぇ。読む?」
以下略 AAS



64:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:01:49.65 ID:xy6mxyet0
「ふぶき、中佐への昇任おめでとう。
 ボクの初めての艦娘である吹雪が二年でここまで成長するなんて出会ったときは思いもよらなかったよ。
 この二年間、色々あったよね。君はその小さな身体でボクには出来ない事をたくさん成し遂げてきた。
 そして、時に笑って、泣いて、怒って、喜んで、その一瞬一瞬を積み重ねるうちに立派になっていった。
 それがボクには司令官としてとても嬉しかったよ。
以下略 AAS



65:名無しNIPPER[sage]
2017/08/08(火) 23:02:24.42 ID:9JaFrlOPo
気をつけてないぞ


66:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:02:32.92 ID:xy6mxyet0
 妹が読み上げると、私は思わずため息を吐いてしまった。
「十月というと、九ヶ月前のことだねぇ。あー私は受験勉強してたわ……」
「そうだな。ということは、これは間違いなく前任司令官時代のものとなるね。
 ふむふむ、なるほど前任司令官は初期艦の吹雪とケッコンした訳か……」
「お兄ちゃんは、五月雨ちゃんとケッコンするの??」
以下略 AAS



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