62:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:00:15.89 ID:xy6mxyet0
「違う違う、本題はこれからだよ。それでさ、その鍵で机の引き出しあけたの。
そしたらさ――」
「なんだ?」
妹はそう言って、今度は浴衣の左裾から、正方体の紺の高級そうな小箱を取り出した。
「なんだこれ?」
「えっ、これ見てわかんないの?」
――――分からない筈がなかった。妹にそれを見せられて私もびっくりしているのだ。
「……もちろん司令官なんだから分かる。が、本当にまさかの、あれか?」
「そうだよ、まさかのあれ!」
「――――ケッコンカッコカリの指輪」
でも何故こんな所に?
「うん、そうなんだよー。私もこれが出てきた時はすごく吃驚したよ」
「他には何も?」
「他には艦娘護身用のUSP一丁と高そうな女性物の腕時計とネックレスがあったよ」
「なるほど。……で、指輪は確認したのかい?」
私がそう言うと、妹は紺の小箱を開けて、指輪を取ってリングの内側を見た。
「なんか、イニシャルなのか、S/Fと記されてるの」
そう言って、私にリングを渡してくれた。私もリングの内側を拝見する。
「S/F……司令官、吹雪……」
私の脳裏に、司令室の窓枠の下に彫られている司令と吹雪の愛々傘が過ぎった。
「司令官と吹雪ちゃん?」
「ああ、お前は知らないだろうが、司令室に二人の愛々傘が彫られている。あとから恥かしくなったのか、消そうと上からさらに彫った跡があるが」
「ほぇー、じゃあその人たちの物なのかな……って、なんか出てきた!」
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