61:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 22:59:08.97 ID:xy6mxyet0
その夜、寝ようと思って消灯し、ベッドに入って目を瞑った途端に扉をやや強めにノックされた。何事か。
私は、はいはいと言いながら、電気を点けると内鍵を解除し、ドアを開けた。
「お、お兄ちゃん!?」
妹であった。なかば興奮気味であった。
「何があったんだ? また怖い夢でも見たか?」
「何を言ってるの? まだ二十三時じゃん。寝てもないよ」
「じゃあ、何だ?」
妹は部屋に入って、ベッドに飛び乗り座る。
すると妹は右手でベッドをぽんぽんと叩いて私に座れと合図した。
へいへいと言いながら私は妹の右横に腰掛ける。
「さっきさ、ベッドに入ってもぞもぞしてたら、何かお金が落ちたような音がしたの。
んで、金だっ! って思って灯りを点けてみたら、何かの鍵が落ちてた」
そう言って、寝巻として着ていた浴衣の右裾からF字型の鍵を取り出した。
「ずいぶん、いまどき古風な鍵だな。んで、何の鍵なんだ?」
「もう一発で何の鍵か分かったよ。部屋に備え付けられてる机の引き出しの鍵。
あの部屋に入ってから探してたんだよね〜。貴重品入れられるのあそこくらいしかないし……」
「それはよかったじゃないか。……ってそんな事かよ」
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