大石泉は天才が嫌いだった
1- 20
37: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:41:28.37 ID:W2SDnvMcO
2日後、レッスン開始15分前。

泉は346プロダクション敷地の端にちょこんと存在するプレハブ小屋に来ていた。
今までの空調の効いた地下から一転、うだるような暑さを真っ向から受け止めているこの建物は、泉には蜃気楼で歪んで見えた。

以下略 AAS



38: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:43:14.50 ID:W2SDnvMcO
閑話休題。


「というか汗だくじゃない。自主レッスンでもしてたの?」

以下略 AAS



39: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:43:58.86 ID:W2SDnvMcO
「それにしても晶葉が時間通りとは珍しいね、あの小屋、そんなに嫌だった?」

「…何、その、なんだ」

歯切れの悪い言い方で、晶葉は答える。
以下略 AAS



40: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:45:48.22 ID:W2SDnvMcO
「時間を守らないところとか、自分勝手なところとか、変なものばっかり作るところとか」

「…………」

「…そういう目立つところばっかり粗探しして、嫌いになろうとしてた」
以下略 AAS



41: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:46:30.56 ID:W2SDnvMcO
そう言って、泉は頭を下げた。
一晩考えて、泉が得た答えはこれだった。
天才と呼ばれるだけの才能の持ち主は、確かに存在する。
だけど、その人物は天才である前に、1人の人間なのだ。

以下略 AAS



42: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:50:07.37 ID:W2SDnvMcO
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・

「全部、あらかじめ聞いてた!?」
以下略 AAS



43: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 23:13:14.53 ID:W2SDnvMcO
「しかしそこまで分かってたなら教えてくれればよかったものをな」

「………いや、プロデューサーなりに考えて敢えてそうしてくれたんだと思う。…多分、自分で気付かないといけなかったことだから」

泉は上がった肩の力を抜きながら小さく溜息を吐いた。
以下略 AAS



44: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 23:28:24.20 ID:W2SDnvMcO
「え?いや、私は違うでしょ」

「誰がそう決めたんだ?」

「誰…って…」
以下略 AAS



45: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 23:36:26.16 ID:W2SDnvMcO
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・

1週間後、346プロダクションアイドル部門全体を挙げての一大プロジェクト、ドリームLIVEフェスが開催された。
以下略 AAS



46: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 23:36:58.55 ID:W2SDnvMcO
以上です。

間が空いたりスレが変わったりしてしまってすみません。

ありがとうございました。
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage]
2017/08/06(日) 01:04:48.80 ID:VYqmHDJl0
おつ
よかった……けどまたこのいずみんだと天才と呼ばれたら呼ばれたでまた何かにぶつかりそう


49Res/35.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice