大石泉は天才が嫌いだった
1- 20
21: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:19:01.28 ID:W2SDnvMcO
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

「…と、言うわけでドアが吹き飛んで部屋の中身が消し飛んだだけだから安心しろ」
以下略 AAS



22: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:19:56.48 ID:W2SDnvMcO
「減給…だけか?しかもたったの2ヶ月!?」

「ああ、それだけだ。それと、以前の部屋の詳しい検査と内装の修繕が終わるまでは中庭のプレハブをお前の好きに使っていいらしい、作業はそこでやってくれ」

「…あ、ああ…」
以下略 AAS



23: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:21:30.57 ID:W2SDnvMcO
「…晶葉、ちょっと部屋の外で待っててくれ」

「…む…あ、ああ…」

プロデューサーにそう言われ、晶葉は素直に事務所から出て行った。
以下略 AAS



24: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:27:23.80 ID:W2SDnvMcO
「それは?」

「…それ、は……」

確かに泉は天才が嫌いだ。今回の事件は泉がスイッチを押したとはいえ、そんなものを用意した晶葉が悪いという会社側の考え側も筋は通っている。
以下略 AAS



25: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:27:59.70 ID:W2SDnvMcO
嫌い、だから?

だったらどうすればいいのだろう、妥協して表面上は仲良く取り繕うか、互いに分かり合うまで徹底的にぶつかり合うか。

答えが得られず、泉は頭を抱えた。
以下略 AAS



26: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:31:55.69 ID:W2SDnvMcO
「………む」

「……………」

扉のすぐ外で壁にもたれかかっていた晶葉と目があったが、泉は何も言わず目を逸らしてしまった。
以下略 AAS



27: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:32:48.79 ID:W2SDnvMcO



ビルの廊下を歩きながら、大石泉は考える。
さっきの問答の真意を。
以下略 AAS



28: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:34:03.20 ID:W2SDnvMcO
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・

「いや〜ありがとね〜、わざわざ運ぶの手伝ってもらって」
以下略 AAS



29: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:34:37.79 ID:W2SDnvMcO
「ふむふむ…なるほど、晶葉ちゃんと上手くいかない、ねぇ…」

「もう時間がないんです、あと1週間と少しでドリフェスが始まっちゃう…それまでに、何とかしなきゃ…」

「…何とか、ね」
以下略 AAS



30: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:35:24.97 ID:W2SDnvMcO
きっとこんな質問、本人は飽きるほどされてきたのだろう。
辟易させてしまうかもしれないが、それでも泉は聞きたかった。

その答えで、自分は何を知りたいのかを、知りたかった。

以下略 AAS



31: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:36:04.30 ID:W2SDnvMcO
「不思議に思う…?」

「うん、『何でこの人は、私をトクベツにしたがるんだろう』って」

「…トクベツに…したがる?」
以下略 AAS



49Res/35.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice