大石泉は天才が嫌いだった
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23: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:21:30.57 ID:W2SDnvMcO
「…晶葉、ちょっと部屋の外で待っててくれ」

「…む…あ、ああ…」

プロデューサーにそう言われ、晶葉は素直に事務所から出て行った。
座っている泉にココアを渡し、プロデューサー自身もテーブルを挟んで対面のソファに腰掛ける。

「…何で晶葉を?」

「まぁ、わざわざ聞かせる話でも無いからな」

「だからって追い出すなんて


「泉、お前天才嫌いだろ」


遮るように放たれたその一言で、大石泉は言葉に詰まった。

目が泳ぎ、動揺が隠せないその姿は、明確な返事こそしないまま肯定を示していた。

「…その割には、晶葉を庇うんだな」

「…だ、だってそれは…!」



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