248: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 23:55:57.81 ID:1z/IxxL8O
一歩踏み出した瞬間、計ったように港の方から砲弾が飛来した。ほんの3メートルほど横で火柱と土煙が上がり、“海軍”の兵士が1人吹き飛ばされて目の前を横切っていく。
上半身と下半身が引き千切れ臓物や肉片を飛散させる“それ”が通過する間際だけは、誰かがAV機器の0.1倍速ボタンを押したかのようにゆっくりと周辺の光景が流れていった。頬を掠める幾つかの石礫も、吹き飛ばされた兵士の生気がない虚ろな眼も、立ち上がろうと正面路地の中程で悶えるイ級のひび割れた身体も、新たに飛んできた敵艦の砲弾も、全てがはっきりと我が輩には見えていた。
(#ФωФ)「怯むな!!」
249: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 22:35:57.36 ID:F5NmazMOO
だが、後退させた時点で既に此方は十分に目的を果たしている。
『ォオオアアアアアアアッ!!!』
(*#゚ー゚)「ト級以下敵艦隊後続接近!撃て、撃て、撃て!」
250: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 23:25:12.30 ID:F5NmazMOO
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251: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 23:29:38.47 ID:F5NmazMOO
「───ッ……」
(*;゚ー゚)「っ!?」
直上から放たれた銃火。群れの先頭でオオカミの内一頭が振りかざした牙は届くことなく、足下にできた紅い水溜まりに穴だらけになった身体が倒れ込む。
252: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 00:56:39.17 ID:7eXIMkUKO
(;ФωФ)「【Ghost】叢雲!此方に対空砲火は回せるか!?」
《そっちにもう40機ほどたこ焼き野郎が増えてもいいならやって差し上げるけど!?》
《予め申し上げますと青葉もしばらく後戻りは難しいです!地下から更に3体のハ級が出現、全てelite!
253: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 01:36:05.65 ID:7eXIMkUKO
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254: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 01:37:51.76 ID:7eXIMkUKO
咄嗟にクロスした両腕に、序で全身の骨に、内蔵にと巡に衝撃が伝播していく。それらの痛みを脳が知覚する前に、二度目の衝撃が今度は背中から襲ってきた。
(メ; ω )「ゴホッ……ガフッ……」
酸素を求めて肺が激しく収縮運動を繰り返し、全身の血液が早鐘のように鼓動する心臓によって凄まじい速度で駆け巡る。チカチカと頭の中で星が飛んでいるような感覚と最早痛みを通り越してただの熱としか感じられない激痛が、本来手放されるはずだった我が輩の意識を繋ぎ止めた。
255: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 01:46:47.17 ID:7eXIMkUKO
(メ# ωФ)(………)
我が輩にもし作戦指揮官としての立場がなければ、自由を取り戻した瞬間に自らののど笛を掻き破り絶命していたかも知れない。この作戦の成功と、そしてその先にある目的のためにここで死ぬわけにはいかないが、その寸前まで追い詰められたことへの怒りはなかなか治まらない。
(メメ ωФ)「………フンッ」
256:名無しNIPPER[sage]
2017/09/10(日) 07:08:47.22 ID:QDEEfcXDO
このオッサンおでこに「肉」って書いてあるやろ
257:名無しNIPPER[sage]
2017/09/10(日) 08:29:39.63 ID:4zqVTDZko
ヒト型をマッスルインフェルノで非ヒト型に刺してそうなマッチョがいますね…
258:名無しNIPPER[sage]
2017/09/10(日) 11:55:24.42 ID:9X8Gb/uA0
おつおつ
人類側にとって最精鋭部隊とはいえ、いくらなんでも消耗率が高すぎる…
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