252: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/10(日) 00:56:39.17 ID:7eXIMkUKO
(;ФωФ)「【Ghost】叢雲!此方に対空砲火は回せるか!?」
《そっちにもう40機ほどたこ焼き野郎が増えてもいいならやって差し上げるけど!?》
《予め申し上げますと青葉もしばらく後戻りは難しいです!地下から更に3体のハ級が出現、全てelite!
流石にこの数に群がられると全部処理するのは時間が少々かかるかと!》
叢雲達の側にも敵の増強が来ている。艦娘と我が輩たち人間部隊の引き離すための策は万全というわけだ。
『───!!』
『…! ──……!!!』
(;ФωФ)「散開せよ!!」
「ぐぁっ」
自身の迂闊さに歯噛みする間もなく、今度は散開した【Ball】が四方八方様々な角度から地表の我が輩たちに向かって弾丸を浴びせてくる。複雑に絡み合う火線は此方に思うように回避させる間を与えず、1人が短い呻き声を残して地に伏した。
『ギィアアアッ!!!』
「Ahhhhhhhhh!!!!?」
必然、包囲が解けて眼前のイ級は自由を取り戻す。【Ball】の火線を飛んで避けた兵士の1人が着地際に奴の顎に捉えられた。
いかに傷を負っていようとも、生ける軍艦と人間とではあまりにも膂力に差がありすぎる。顎に少しだけ力が込められると、ザクロが握りつぶされるような音を立てて右半身が食いちぎられる。
『ウォアッ!!』
(;・∀ ・)「うぜぇぞこの深海魚野郎!!」
上げていた悲鳴をピタリととめたその白人兵の屍を放り捨て、イ級は続けて斎藤に狙いを定める。斎藤は流石の反射神経でこれを躱すどころか斬撃すら加えたが、立て続けに激しい運動を強いられて力が入らなかったか薄く甲殻を削るだけに終わった。
(;ФωФ)「おのれ───ぬぅっ!」
『──────』
此方に向けられた横っ面に飛びつくべく突貫するが、足下にめり込んだ銃火がそれを阻んだ。10mもない高度を飛び過ぎながら【Ball】によって放たれた数百発の弾丸が、眼前でアスファルトを砕きながら駆け抜ける。
『ゴォアッ!!!』
急停止で崩れた態勢。そこに突っ込んできた黒く巨大な塊に、咄嗟に反応することができなかった。
(; ω )・∴゚「ガフッ……」
振りかぶられた頭部が、我が輩の身体を吹き飛ばす。
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