ある門番たちの日常のようです
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249: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/09(土) 22:35:57.36 ID:F5NmazMOO
だが、後退させた時点で既に此方は十分に目的を果たしている。

『ォオオアアアアアアアッ!!!』

(*#゚ー゚)「ト級以下敵艦隊後続接近!撃て、撃て、撃て!」

「奴等の足を止めろ!РПГ!!」

『アァオオッ!!?』

『ガァッ!?』

先行したイ級が青葉への強襲に失敗した上に我々に絡まれたことで、混乱からか動きが止まっていた軽巡ト級ら後続3隻。奴等が立ち直る前に、イ級が追いやられたことで空いたスペースに椎名らとグルージズェ達が飛び込んで一瞬で隊列を組み得物を構えた。

RPG-16が火を噴き、HEAT弾を右頭部に食らったト級の身体が衝撃で揺らぐ。アサルトライフルとサブマシンガン併せて40挺近くが火を噴き、両脇のイ級二体が弾幕の圧力に前進を阻害される。

(*#゚ー゚)「グルージズェさん、アサルトライフルによる射撃は向かって左手のイ級に集中を!AK-12でも眼を狙えばイ級の前進を十分食い止められるはずです!!」

「Да-с.!」

(*#゚ー゚)「“海軍”兵各位、白兵戦闘用意!私が右手イ級の眼を潰します、怯んだ隙にト級を牽制しつつ近接戦闘で一気に勝負を付けて!!」

「「「Yes?mom!!」」」

(*#゚ー゚)「Shoot!!」

指示を出し終えるや、椎名は右手に括り付けられた対深海棲艦用のクロスボウを構える。ぴゅんっと軽い風切り音を残して漆黒の矢が放たれ、銃火が飛び交い爆風が逆巻く中をポインターの赤い軌道に導かれるようにして飛翔する。

『ギッィイイイイイイイイッ!!!!?』

『オァアアアッ……ゲァッ!?』

寸分違わぬ狙いで眼球に突き刺さる矢。腕がないため抑えることも適わず、巨躯を振り乱して周囲の倉庫や家屋の残骸を踏みつぶし吹き飛ばしながらのたうち回るイ級。

ト級の方にもロシア兵からの砲撃が突き刺さり、連携で建て直す間を与えない。

(*#゚ー゚)「Attack!!」

号令一過。6人の“海軍”兵が剣を構え、射線を遮らないように姿勢を低く低く保ちながらのたうつイ級に突進する。

さながらその姿は、大型の草食獣に襲いかかる腹を空かせた獰猛なオオカミの群れ。



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