136: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 01:14:14.54 ID:5L4DPNhn0
ゲネラロヴァ通りから目の前の大通り────キロヴァ通りへと躍り出て、ドラグノフを改めて膝撃ちの姿勢で音が近づいてくる方角に構える。
丁度左手、郵便局と思われる建物の手前にある路地を三台のトラックが曲がってくるところだった。
(,,゚Д゚)「っ」
137: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 01:43:02.71 ID:5L4DPNhn0
カチンッと間抜けな音が鳴り、恐ろしく抵抗が少ない引き金と共に弾倉が空になったことを伝える。新たな弾倉を銃の下部に差し込み、再びスコープを除きながら敵兵一人一人の頭や胸に丹念に銃弾を撃ち込んでいく。
………単純で手慣れた作業だが、それを同じ“人間”相手にやっている奴が今の世界にどれだけいるかと言うことを想像するとなんとも複雑な気分だ。
( ゚∋゚)《OstrichよりWild-Cat、此方は出発準備がほぼ完了した。助けはいるか?》
138: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 02:22:40.65 ID:5L4DPNhn0
「【Helm】 incoming!!」
「江風!!」
「了解!!」
139: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 02:24:05.29 ID:5L4DPNhn0
140: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 02:52:58.14 ID:5L4DPNhn0
(,,;゚Д゚)「……………は?」
あまりにもあり得なさすぎる“それ”を耳にした瞬間、俺の思考は一瞬完全に停止した。視線は遠ざかっていく屍の山を凝視し続けるが、新たに見えるものなど当然無い。
「猫山少尉!!」
141: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 03:24:50.81 ID:5L4DPNhn0
「何度も言っている、僕は正気だ。正気だからこそこの提案をしている」
142: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/08/23(水) 03:25:53.09 ID:5L4DPNhn0
続きは本日23:00……予定
143:名無しNIPPER[sage]
2017/08/23(水) 10:24:48.22 ID:EEX0R+JH0
乙
144: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/24(木) 08:32:41.79 ID:SjGHwvao0
145: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/24(木) 08:45:00.04 ID:SjGHwvao0
……まぁ、基本的に子供の頃の夢なんてのは「綺麗なところ」にしか眼がいなかないまま抱かれる。私がその夢を抱いた時も、憧れたのはあくまでもヒーローが活躍して鮮やかに敵を倒す姿にであって「その裏側」にあるものをかんがえようともしなかった。
当時は丁度もしもヒーローが普通の営業マンのように活動していたらというコンセプトで描かれた、所謂「現実的なヒーロー」にスポットを当てたアニメが(主に大きなお友達に)ウケていた。けれど私はそのアニメを「自分の夢を穢す存在」として毛嫌いし、近くでその事に関する話が出たときは露骨に耳を塞いだりしたものだ。
大人になった今では、あのアニメがそれなりに正しかったと解る。現にこの世界に現れた“艦娘”というヒーローや彼女達と共に戦う組織・部隊を取り巻く環境は、決して子供の頃夢見たようなものではなかったから。
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