ある門番たちの日常のようです
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137: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 01:43:02.71 ID:5L4DPNhn0
カチンッと間抜けな音が鳴り、恐ろしく抵抗が少ない引き金と共に弾倉が空になったことを伝える。新たな弾倉を銃の下部に差し込み、再びスコープを除きながら敵兵一人一人の頭や胸に丹念に銃弾を撃ち込んでいく。

………単純で手慣れた作業だが、それを同じ“人間”相手にやっている奴が今の世界にどれだけいるかと言うことを想像するとなんとも複雑な気分だ。

( ゚∋゚)《OstrichよりWild-Cat、此方は出発準備がほぼ完了した。助けはいるか?》

(,,゚Д゚)「いや、援護は不要だ。ほぼ処理は終わった」

15人目の頭蓋骨が半分吹き飛んだところで、3両それぞれから出てくる人影が無くなった。乗っているであろう人数からして全滅とは考えがたいが、少なくとも元より少なかった戦意が空っぽに近くなっているのは間違いない。

(,,゚Д゚)「後続も、今のところはまだ来ていない。移動を………嗚呼クソッタレ」

まだ、戦場の“音”は止まない。

次は、空から。風切り音が、徐々に高く、大きくなりながら此方へと迫ってくる。

(;゚∋゚)《………移動を急ぐぞ!!早く乗れ!!》

(,,;゚Д゚)「言われなくとも!!」

1秒ごとに鮮明さを増していくレシプロエンジン音の源から逃れるべく、俺は踵を返して一目散にトラックへ駆けだした。


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