ある門番たちの日常のようです
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140: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/23(水) 02:52:58.14 ID:5L4DPNhn0
(,,;゚Д゚)「……………は?」

あまりにもあり得なさすぎる“それ”を耳にした瞬間、俺の思考は一瞬完全に停止した。視線は遠ざかっていく屍の山を凝視し続けるが、新たに見えるものなど当然無い。

「猫山少尉!!」

(,,;゚Д゚)「───うおっ!?」

“表”では自衛隊の同僚である軍曹の声で我に返り、視線を上に戻して銃撃。降下してきていた【Helm】を撃墜するが、反動で蹌踉めき危うく荷台から転落しかける羽目になった。

「ちょいちょいちょい!?大丈夫かいギコさン!?さっきの今でどうしたってンだい!?」

「何?まさかもう疲れたの?仮にも“海軍”所属の人間があんなクソ雑魚軍団相手にしたぐらいで疲労困憊とか、ウチの提督に鍛えて貰った方がいいんじゃない?」

(,,;゚Д゚)「………バカ言え、ちょっと足滑らせただけだ。まさかこんだけ人間からハンディ貰った挙げ句俺に撃墜機数負けるとかやめてくれよな?」

「言ったね?十倍差で勝った後口の中に練り辛子と練りわさびとハバネロねじ込むから覚悟しろ」

「それ下手したら致死量じゃねえかな?」

2番艦の煽りに何とかいつもの調子で返しはしたが、それでも胸の内では未だに動揺が拭えずにいた。

何故、あんなものがここで聞こえたのか。

(,,;゚Д゚)(………気のせいだ、そうに決まってる)

自分に言い聞かせ、改めて迫り来る艦載機の群れに銃口を向ける。流石に航空戦力相手に気を抜く余裕はない、幾ら生々しく聞こえてきたからと言っていつまでも“空耳”に集中力をかき乱されていては致命的なミスに繋がる。

(,,;゚Д゚)「……深海棲艦機は殲滅は無理だ!牽制で攻撃させないようにしながら鎮守府施設に向かえ、急げ!!」

《Yes sir!!》

そうだ、空耳に決まっている。






でなければ、こんなところで赤ん坊の笑い声など聞こえてくるものか。


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