220: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/26(水) 19:30:36.81 ID:gqtQRTQ7O
吟遊詩人「ぷにぷに君、底野さん! 奴が火球を放つ前に、攻撃をしかけてください! 底野さん……底野さん?」
底野御前「あんなのに勝てるわけないッ。一時退却せねば全滅は免れないでござるぞッ」シュタタタタ
吟遊詩人「に、逃げているッ! それも全力で!」
221: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/26(水) 20:04:49.63 ID:gqtQRTQ7O
近衛隊長(たった四人でグレイテストダークドラゴンを倒すとは。このパーティー、きっと只者ではあるまい)
近衛隊長「ありがとう。君達の応援に感謝する。おかげで陛下を寝室へと運ぶことができた」
近衛隊長は金色に輝く平板状の小物を吟遊詩人に手渡すと、
222: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/26(水) 20:20:28.87 ID:gqtQRTQ7O
〜城下町〜
吟遊詩人「よし、ここらで自由行動といこう。各自、出立へ向けて準備を進めておいてくれ」
ぷにぷに君「いきなり自由行動? 頼りない勇者ねぇ」
223:名無しNIPPER[sage]
2017/07/26(水) 20:29:44.68 ID:QV0nad1N0
3
224: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/27(木) 15:11:31.90 ID:9jSPFaZyO
拙者の名は底野御前(そこの・おまえ)。剣豪で知られた下野守、底野手前(そこの・てめえ)の跡取り息子。順当に行けば、父上の臣下として下野守の位を継ぐはずでござった。
しかし……。
父親「このバカ息子がッ! なぜ人柱の首を斬り落とすことができんのだ!」
225: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/27(木) 16:07:48.30 ID:9jSPFaZyO
拙者と少女はすぐに追いかけてくるであろう追捕人の目を欺くために、誰も近寄りそうも無さそうな葦だらけの橋下に身を潜めたのでござる。
底野「足は痛むでござるか?」
少女「ううん」
226:名無しNIPPER[sage]
2017/07/27(木) 16:16:24.68 ID:Ci5WulhtO
霊長の殺戮者
227: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/27(木) 16:27:42.01 ID:9jSPFaZyO
底野「霊長の殺戮者は如何でござろう!」
少女「……んぇ?」
少女はキョトンとしたまま、拙者を見つめていた。どうやら、言葉を知らないらしい。見た目は6〜8歳ほど。拙者は今年で14になるので、兄妹として通るでござろう。
228:名無しNIPPER[sage]
2017/07/27(木) 16:29:23.81 ID:aFuifEBsO
ぷよぷよクリスタル
229: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/27(木) 16:42:42.71 ID:9jSPFaZyO
拙者は近くにあった平屋建ての民家に忍び込み、主人が眠っているのを確認して壺の中をまさぐった。こういう所には大抵、鮭の糠漬けが入ってたりするモンでござるよ。
底野「な、なんでござるか? これは」
拙者が手にしたのは、ぼんやりと光るぷよぷよした透明の塊だったのでござる。まるで水をそのまま固めたような、金魚鉢のない水槽のような……面妖でござった」
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