221: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/26(水) 20:04:49.63 ID:gqtQRTQ7O
近衛隊長(たった四人でグレイテストダークドラゴンを倒すとは。このパーティー、きっと只者ではあるまい)
近衛隊長「ありがとう。君達の応援に感謝する。おかげで陛下を寝室へと運ぶことができた」
近衛隊長は金色に輝く平板状の小物を吟遊詩人に手渡すと、
近衛隊長「王のパイザを与えよう。このパイザがあれば、どの宿屋も無料で君達を泊めてくれる。関所での身分証明も不要だ。魔王討伐、頑張れよ」
吟遊詩人「ありがとうございます! 陛下の許可無しに頂いてしまってよろしいか、不安が残りますが……」
近衛隊長「ところで君達も町で耳に挟んだろうが、姫様が魔王に拉致された。魔王を討伐するなら、姫様の救出も頼みたい」
吟遊詩人「姫様が魔王に拉致されたって? 本当ですか?」
近衛隊長「ウム。陛下は職業体験という名目で、半年前から姫様を修道院へ押し込めていてな。今回、魔王はその修道院をピンポイントで襲撃した」
吟遊詩人(もしや、僕を助けてくれたシスターが……)
近衛隊長「昨夜、修道院でガラスの割れる派手な音があったと聞いてね。駆けつけた時には、どこにも姫の姿はなかったよ」
吟遊詩人「やはり、そうだったのか」
近衛隊長「どうしたのかね? 知っていることがあれば、遠慮なく話してくれ給え」
吟遊詩人「いえ、何でもないです。命に代えても、姫様をお助け致します。僕には心強い味方がおりますし」
ベートーベン「……」
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