129:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:10:57.47 ID:cFEzUClWO
「同情は平等よ……でも、この気持ちは平等じゃないから」
「へへへ……意味分からないヨーソロ」
「分からない、か……」
130:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 22:39:47.52 ID:cFEzUClWO
首が後ろに反り返って危なっかしい。
頭を太ももの上にそっと寝かせた。
「んにゃ……ハンバーグ、も一個」
131:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:09:00.17 ID:cFEzUClWO
もっと、言葉をお願い。
そんなのじゃ物足りない。
確信できない。
「だって、梨子ちゃんは……東京の人で、いつまでも沼津にずっといるって訳じゃない。そばにいる、なんて……簡単に約束しちゃダメだよ」
132:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:12:50.65 ID:cFEzUClWO
次から曜ちゃん視点です
133:名無しNIPPER
2017/06/18(日) 23:13:32.70 ID:lDXYFq7q0
期待
134:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:24:14.46 ID:cFEzUClWO
目が覚めたら、自分の部屋にいた。
不思議な事じゃないんだけど、寝返りを打つと何かにぶつかったから、ぎょっとした。
梨子ちゃん?
深夜2時。
私は一体、いつベッドに入ったんだろう。
135:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:29:34.40 ID:cFEzUClWO
背中のすぐ後ろで声が聞こえた。
「ご、ごめんね……私、梨子ちゃんにとんだ事故を」
「どこ行くのって聞いてるのよ」
136:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 23:43:30.66 ID:cFEzUClWO
ママはまだ帰ってきていなかった。
私と梨子ちゃんは脱衣所で、背中合わせに服を脱いだ。
前側はタオルで隠していたけど、それ以外の露出した肌が色っぽくて、本当に同い年かと疑ってしまう。
「曜ちゃん、そんなに見られると恥ずかしい……」
137:名無しNIPPER[saga]
2017/06/19(月) 00:18:50.39 ID:TqcAjD03O
無邪気だったな。
「頭洗ってあげるよ、梨子ちゃん」
「じゃあ、お願い」
138:名無しNIPPER[saga]
2017/06/19(月) 00:33:59.08 ID:TqcAjD03O
でも、本当は違った。
言葉が必要だった。
千歌ちゃんにではなく、私に。
『曜ちゃん、すごーい! 千歌にはできないよ』
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20