137:名無しNIPPER[saga]
2017/06/19(月) 00:18:50.39 ID:TqcAjD03O
無邪気だったな。
「頭洗ってあげるよ、梨子ちゃん」
「じゃあ、お願い」
「お湯熱くない?」
「ちょうどいいよ」
背中側からゆっくりと、髪の毛にシャワーを当てていく。
千歌ちゃんの事、意識し始めて急に恥ずかしくなったっけ。
「シャンプーつけるね」
「はーい」
泡立てて、髪を痛めないように洗ってやる。
背中に落ちていく泡。
『曜ちゃん! くすぐったいよー!』
『千歌ちゃん、我慢しなー』
『まだー?』
『もう少しだよ』
幼い頃に見た、あの子の背中。
いつも、そばにいてくれた。
言葉さえいらなかった。
「梨子ちゃん、かゆい所ない?」
「うん」
「洗い流しますぞ」
「お願いします」
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