18:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 08:23:51.80 ID:MaZC+zyvo
「んー……何の話、ねぇ」
顎に手を当てて、今度は私の顔とプロデューサーの顔を見比べます。
彼に見つからないよう、周子ちゃんへウィンクを返しました。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 08:59:20.09 ID:MaZC+zyvo
― = ― ≡ ― = ―
「これは……見事ですね」
20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 09:40:35.82 ID:MaZC+zyvo
「プロデューサー」
「はい」
21:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 10:13:14.72 ID:MaZC+zyvo
「……え?」
「このコ達ですよ」
22:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 10:28:35.86 ID:MaZC+zyvo
「プロデューサーは、この葉の名前をご存知ですか?」
「そりゃあ、もちろん。カエデ……ん? あれ……モミジ?」
23:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 10:47:58.23 ID:MaZC+zyvo
「だから、プロデューサー」
24:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 10:48:56.19 ID:MaZC+zyvo
25:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 10:50:26.51 ID:MaZC+zyvo
気付くと、目の前にはプロデューサーが居て。
気付くと、私の手は固く握られていて。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 11:32:21.80 ID:MaZC+zyvo
一度きりの優しい響きが、耳に残って離れません。
風も冷えてくる頃だというのに、何だか頬が火照って。
プロデューサーの手が、私の頭へ伸びました。
27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 11:55:59.11 ID:MaZC+zyvo
「ほっ、」
肺から空気が押し出されて、多分これが声にならない声でした。
あまりにも愚直過ぎる筋書きに、私のささやかな乙女心が錦の旗を振り回します。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 12:02:06.24 ID:MaZC+zyvo
ざぁ。ざあぁ。
揺れる紅葉の音がよく、よく聞こえました。
合わせるように胸の鼓動も落ち着いて、私は握りっぱなしの手を離します。
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