【ミリマス】まつり「夢の中で過ごす最高の一日」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:24:49.60 ID:IBsWQdqG0
「プロデューサーさん起きてほしいのです」
昨日も書類仕事が溜まってて遅くまで起きていたんだ。
この感覚だとまだ寝てても大丈夫なはず。幸い目覚ましもまだなっていないようだし。
「プロデューサーさん,起きて……ね?」
発せられた声に並々ならぬ雰囲気を感じた俺は重たいまぶたを開ける。
目をあけるとまつりが俺をのぞきこんでいて,その近さに思わずドキッとしてしまった。
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:25:39.56 ID:IBsWQdqG0
徳川まつり。
俺が担当しているアイドルである。
ふわふわしているようで,実は底が見えない一面もあるお姫さまアイドルだ。
3:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:26:29.27 ID:IBsWQdqG0
辺り一面を見渡してみる。
どこからみてもここは野外だ。
知らない土地で目覚めるほど昨日は泥酔していたかと思い,記憶を順々に引きずり出してみるものの昨日は酒は飲んでないし,そもそも自宅のベッドで寝たはずだ。
4:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:27:54.72 ID:IBsWQdqG0
自分なりに状況を分析していると,人(ここの住人だろうか?)が近づいてきた。
「貴様らこんなところで何をしておる」
P「えっと,私765プロのプロデューサーをやっております。Pと申します」
5:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:28:43.19 ID:IBsWQdqG0
まつりが俺の背中からひょっこり顔を出す。
まつり「ほ?」
「いやいや,姫は部屋でお休みになっているはずである。……ということはお主らは偽物か!」
6:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:29:19.62 ID:IBsWQdqG0
石造りの三和土で靴を脱ぎ,彼に先導されて板張りの長い廊下を歩いていく。
やがて彼がある障子の扉の前で止まると,目で合図をしてきた。
さしずめこの部屋に姫さまとやらがいるのだろう。
7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:30:07.36 ID:IBsWQdqG0
俺は結局扉を開けた
P「失礼しまーす」
ガッと後ろから肩を掴まれる。
8:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:31:20.34 ID:IBsWQdqG0
◆
「姫さま,庭に姫さまのご兄弟と名乗る者がいらっしゃったのですが,心当たりはございますか?」
「ほ?姫に兄弟ですか……?」
9:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:32:03.11 ID:IBsWQdqG0
「では,こちらにくるのです」
俺たちはカーテンをくぐった。
P「ほっ!?」
10:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:33:00.19 ID:IBsWQdqG0
まつり姫「姫はまつりといいます。気軽にまつり姫って呼んでもらって大丈夫なのです」
まつり「自己紹介はいいとして……まつりたちに話を合わせてもらったのは何か意図があるのです…ね?」
まつりちょっと機嫌悪い?
11:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:34:14.92 ID:IBsWQdqG0
◆
俺とまつりは姫の願いを受け入れることにした。
というより「お断りになった場合はどうなるか分かります……ね?」なんて半ば脅されたといっても差支えはない。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:35:12.66 ID:IBsWQdqG0
◆
「「「「はいほー!!!」」」」
屋敷の男たちがはいほー!なんて言いながら,部屋に入ってくる。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:35:59.63 ID:IBsWQdqG0
◆
「では姫!まずは歌合せをやりましょう」
まつり「OKです。かかってこい,なのです」
14:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:36:36.37 ID:IBsWQdqG0
そして……
まつり「うたた寝に恋しき人を見てしより 夢ちょうものは頼みそめてき」
辺りが一瞬静まる。
15:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:37:42.03 ID:IBsWQdqG0
◆
「姫!お次は蹴鞠ですぞ」
まつり「姫の得意種目なのです!」
16:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:38:20.92 ID:IBsWQdqG0
P「いくぞまつりっ!ってやべっ」
まつりが俊敏に動く
まつり「ナイスキャッチ,なのです」
17:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:39:25.86 ID:IBsWQdqG0
◆
「姫,そろそろ最後になりますが何かしたいことはございます?」
まつり「そうですね……最後は姫の歌をプレゼントするのです,わんだほー!なライブにするですよ」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:40:15.09 ID:IBsWQdqG0
「姫!すばらしかったですぞ」
まつり「ありがとうございました,なのです」
「今日はすばらしい1日になったなぁ」
19:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:41:13.78 ID:IBsWQdqG0
◆
部屋に戻ってしばらくすると,まつり姫が帰ってきた。
全く物音立てずにさっと入ってきたときは少し驚いた。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:42:27.18 ID:IBsWQdqG0
◆
夕ご飯を食べたあと,俺たちは別々の部屋に移動させられた。
姫の使っていない部屋らしい。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:43:11.70 ID:IBsWQdqG0
◆
ハッ気付くといつかのまにか布団の上だった。
しばらく眠っていたらしい。
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