107: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:12:18.82 ID:6an8YmUi0
ヴィネットを見ると、彼女は編んでいるときにいつもするように、微笑する直前の、
108: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:12:44.94 ID:6an8YmUi0
ヴィネットは、完成には諦めが必要だと言った。
109: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:14:02.00 ID:6an8YmUi0
私のおばあ様は活動的な女性ではあったけれど、若い頃から胸の病気を患っていた。
110: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:14:29.10 ID:6an8YmUi0
その日は、写実的な絵の描き方を教えてもらう予定だった。
111: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:15:03.27 ID:6an8YmUi0
――あなたにとって、火って何?
112: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:16:05.42 ID:6an8YmUi0
残された骨は、もはやただの石灰質でしかないの。
113: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:16:35.04 ID:6an8YmUi0
「ああ、赤い毛糸が無くなっちゃったわ。どうしよう」
114: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:17:05.24 ID:6an8YmUi0
「あらあら、ほとんど骨だけになっちゃった。明日になったら、毛糸を買ってきて編んであげるからね」
115: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:17:32.90 ID:6an8YmUi0
「サターニャ、そろそろ起きて」
116: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:17:58.54 ID:6an8YmUi0
私は体をビクッと震わせて、ばねが仕込まれていたみたいに頭を跳ね上げた。
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