113: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:16:35.04 ID:6an8YmUi0
「ああ、赤い毛糸が無くなっちゃったわ。どうしよう」
そういう時はぎりぎりまで進めたらだめよ。かえって面倒なことになるから。
私はそう言おうと思ったが、気づいたら机に突っ伏していて、金縛りにあったように体が動かなかった。
「そうだ、サターニャの髪と色が似てるし、ちょっと使ってもいいかしら?」
いいわけないでしょう? ヴィネットは一体何を言っているのかしら。
「じゃあ、ちょっと使わせてもらうわね」
髪を引っ張られる感覚。
ヴィネットがぐいぐいと引っ張るごとに、私はするするとほどけていった。
全身をヘビがはい回るような感覚の後に、体がどんどん軽くなっていく。
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