サターニャ「サタニキア百科事典」
1- 20
112: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:16:05.42 ID:6an8YmUi0




残された骨は、もはやただの石灰質でしかないの。

生き物は浅はかで、ありもしない希望を信じてしまう。

肉と皮が残されていれば、何かの拍子に目を覚ますのではないかと錯覚する。

人を劇場に例えるならば、役者の去った舞台でなお、幕が上がることを期待してしまう。

世界中にゾンビの伝承が残っているのはそのためよ。

だから、その演目が終わったならば、観客は劇場を焼き払わねばならないの。

人気のない廃屋は、災厄を招き入れてしまうから。

文章だってそうでしょう?

ピリオドは自然に打たれるものではなく、誰かが打たねばならないのよ……。




……あれ、私は誰に話しかけている?





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
255Res/196.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice