110: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:14:29.10 ID:6an8YmUi0
その日は、写実的な絵の描き方を教えてもらう予定だった。
私は学校から帰ると、珍しくお店が閉まっていることに気付いた。
両親が病気になったのかもしれないと思った私は、慌てて両親の部屋へと向かった。
ドアを開けるとお母様が机に突っ伏しているのが見えた。
何事かと私は駆け寄ると、私に気付いたお母様はきつく抱きしめてくれた。
おばあ様が亡くなった、そのことを実感したのは、おばあ様の葬儀の次の日に、
下校した後に出迎えてくれる人がいないことに気付いた時だった。
その日のために買っていたスケッチブックは、まだ白紙のままでとってある。
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