青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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78: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:58:40.57 ID:H6gDLKu+O
今回はここまで。


79:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 20:30:40.44 ID:PxnMxN2p0
青葉舞い上がってるなあ
ひばりって太陽に向かってさえずりながら垂直に昇っていって力尽きたようにポトッと落ちてくるんだよな、今後が怖い


80: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:13:05.60 ID:zE7UP0Tu0
一人称を『私』じゃなくて『青葉』と呼ぶのは、艦娘でいる間は、周りに覚えてもらいやすいようにって思ったからです。
本名じゃどこのどいつだってなっちゃうし、私でも分かりにくいかなって。

そんな『青葉』が、ただの『私』だった頃の話をしましょう。

以下略 AAS



81: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:14:04.94 ID:zE7UP0Tu0
夜、青葉はいつものように執務室へ向かっていました。

でも内心は穏やかじゃありません。
秘書艦を終えて、部屋から連絡を入れたんですが…返ってこないんですよ。
これだけだとオーバーに見えそうですが、彼の場合は心配になる要因があって。
以下略 AAS



82: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:15:44.48 ID:zE7UP0Tu0
“……これで、誰も入れないよね。”

この時間に執務室を訪ねるのなんて、青葉しかいません。
それでも、鍵を閉めたかったんです。

以下略 AAS



83: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:16:26.69 ID:zE7UP0Tu0
そうしてる内に、少しだけ彼が寝返りを打ちました。
青葉のお腹側に顔が向いて…服の裾を、少しだけ掴んで。
可愛い所もあるなぁ、なんて。

……この時間と出来事だけは、青葉だけのものです。
以下略 AAS



84: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:17:45.34 ID:zE7UP0Tu0
司令官…青葉の胸の中が、あなたにとっての天国じゃダメでしょうか?

ずっと触れたかった、抱きしめたかったはずの人は、いざ触れてもどこまでも遠くて。
泣いちゃダメだってわかってるけど、考える程に泣けてしまって。

以下略 AAS



85: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:18:12.74 ID:zE7UP0Tu0
今回はここまで。


86: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:18:00.34 ID:UUDRFckKO
「……ああ、時計を外したままだったね。見せてしまったのか、すまない。」

まるで大した事でも無いように、彼はあの微笑でそう言い放ちました。
そんなズタズタの手首を、他人事みたいに…この時少しだけ、怒りすら覚えました。

以下略 AAS



87: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:40:31.52 ID:TkF1vjjP0
「最初の戦闘だったね…僕の乗った護衛艦は、近海での戦闘に向かっていたんだ。

その船には、あそこに赴任した頃からいた部隊が乗っていてね。
同期の仲間に、お世話になった上官や先輩。いつもの顔ぶれが揃っていたよ。

以下略 AAS



88: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:41:31.77 ID:TkF1vjjP0
「それで…どうやって生きて帰って来たんですか?」

「そうだね…吹っ飛ばされた場所で、とっさに仲間の死体から機関銃を掴んでね。
僕はそいつを担いだまま、傾いた船首に立っていた。

以下略 AAS



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