89: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:42:41.18 ID:UUDRFckKO
言葉が、出ませんでした。
ここまで脳の処理が追い付かない感覚と言うのは、初めてだったかもしれません。
…でも、折れちゃダメ。確かめなきゃいけない事は、まだたくさんあるんだ。
90: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:43:43.10 ID:TkF1vjjP0
91: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:45:33.25 ID:TkF1vjjP0
「…そんな所さ。大した話じゃなかったろう?『僕』の話は。」
貼り付けた笑み。
戻った一人称。
他人事みたいに笑う。
92: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:47:02.72 ID:TkF1vjjP0
「あお、ば……?」
今は鍵を閉めています。
ここにはもう、彼と青葉しか存在しない。
93: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:47:53.34 ID:TkF1vjjP0
壊れたあなたを見て、きっとあの人は耐えられなくなったのでしょう。
色んな人が、死んで、去って。あなたの元を過ぎて行ったのでしょう。
でも壊れてしまっていても、あなたの本質は優しい人です。
分からないのなら、与えてしまえばいいんだ。
94: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:48:37.98 ID:TkF1vjjP0
今回はここまで。
95:名無しNIPPER[sage]
2017/05/03(水) 01:39:14.72 ID:erRfoPmA0
おつです
壮絶だし健気すぎるなあ…
96:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 00:09:46.06 ID:ll5pEpFB0
以前北上のSSを書かれた人ですか?
97: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/06(土) 04:32:11.47 ID:u3lwuGH40
「うおおおおおおお!!!!」
叫び声と共に、男の持つ機関銃の音が鳴り響く。
それは海面に浮く死体を貫き、それを見つめる異形達の肌を掠めた。
98: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/06(土) 04:35:21.06 ID:u3lwuGH40
あの日から、司令官と青葉の間に少し変化が起きました。
それは青葉が一方的にそうし始めたのですが。
彼が仕事を終えた後は、必ず__さん、彼の下の名を呼ぶようになった事。
99: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/06(土) 04:37:06.85 ID:u3lwuGH40
翌日、移動のバスがあの街に差し掛かると、まず車窓からの景色をひたすら収めました。
勿論オフ日に自分の足でも回りますが…彼がどんなものを見て来たのか、記録したいと思ったので。
今回の演習は、相手方は着任から浅い子達で構成されています。
そんな編成なのであの人はいなくて、どうしようかと途方に暮れていた時の事です。
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