91: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/02(火) 04:45:33.25 ID:TkF1vjjP0
「…そんな所さ。大した話じゃなかったろう?『僕』の話は。」
貼り付けた笑み。
戻った一人称。
他人事みたいに笑う。
笑う嗤うワらう笑う笑うわらうワラうわラう。
どうすればいいんだろう?
何をしてあげれば、取り戻せんるんだろう?
頭がぐちゃぐちゃになって、青ばハもうドうシタら良いカわからナくなッて。
「少し、長話をし過ぎてしまったね…青葉、今日はもう休んだ方がっ…!?」
いつの間にか、ソファに彼を押し倒していました。
頭がボーッとします。それで押さえ付けた肩から手を離して、今度はそれを横に動かして。
気付いたら、ギリギリと彼の首を締めていました。
その瞬間の事でした。
靄が晴れたように、頭の中がクリアになって…自分がどうしたいのか、何をするべきなのか理解出来たのは。
苦痛に歪む顔を見て、手を離して。
彼の胸が酸素を求めて激しく動くのを見て、次にやるべき事。
青葉は彼の手首を取って…今度は、その傷にキスをしました。
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