74: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:54:03.55 ID:H6gDLKu+O
「みっともないですね…少しは抵抗出来ませんか?ほら、せっかく拳銃持ってるんですし…。」
「ひっ…た、助け…。」
「はぁ……それ、あなたは一体何人に言わせたんでしょうね?もういいです。」
75: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:55:10.81 ID:H6gDLKu+O
『司令官!今日も一日お疲れ様でした!』
あれから青葉は、彼にこまめに連絡を入れるようになりました。
長々とやり取りする訳ではありませんが…お仕事の後や顔を出せない日でも、気持ちだけでも近くにいるって思ってもらえるように。
76: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:56:31.11 ID:H6gDLKu+O
あ…ううん、ダメダメ!こんな事考えちゃ。
女だからなのか、青葉だからなのかもう分かりませんけど。
彼と距離が近付いた手応えを得るたび、ふと湧いてくるものがあるんです。
77: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:58:14.67 ID:H6gDLKu+O
『今日もありがとう、明日もよろしくね。』
返信はこれだけで、それでも充分嬉しいんですけど。もっと話したいなぁ…って、日増しに思っちゃいます。
出来れば連絡じゃなくて、毎日直接話したい。
週4〜5で直で話してるんだから、満足しなよって話なんですけど。
78: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:58:40.57 ID:H6gDLKu+O
今回はここまで。
79:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 20:30:40.44 ID:PxnMxN2p0
青葉舞い上がってるなあ
ひばりって太陽に向かってさえずりながら垂直に昇っていって力尽きたようにポトッと落ちてくるんだよな、今後が怖い
80: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:13:05.60 ID:zE7UP0Tu0
一人称を『私』じゃなくて『青葉』と呼ぶのは、艦娘でいる間は、周りに覚えてもらいやすいようにって思ったからです。
本名じゃどこのどいつだってなっちゃうし、私でも分かりにくいかなって。
そんな『青葉』が、ただの『私』だった頃の話をしましょう。
81: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:14:04.94 ID:zE7UP0Tu0
夜、青葉はいつものように執務室へ向かっていました。
でも内心は穏やかじゃありません。
秘書艦を終えて、部屋から連絡を入れたんですが…返ってこないんですよ。
これだけだとオーバーに見えそうですが、彼の場合は心配になる要因があって。
82: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:15:44.48 ID:zE7UP0Tu0
“……これで、誰も入れないよね。”
この時間に執務室を訪ねるのなんて、青葉しかいません。
それでも、鍵を閉めたかったんです。
83: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:16:26.69 ID:zE7UP0Tu0
そうしてる内に、少しだけ彼が寝返りを打ちました。
青葉のお腹側に顔が向いて…服の裾を、少しだけ掴んで。
可愛い所もあるなぁ、なんて。
……この時間と出来事だけは、青葉だけのものです。
84: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/30(日) 05:17:45.34 ID:zE7UP0Tu0
司令官…青葉の胸の中が、あなたにとっての天国じゃダメでしょうか?
ずっと触れたかった、抱きしめたかったはずの人は、いざ触れてもどこまでも遠くて。
泣いちゃダメだってわかってるけど、考える程に泣けてしまって。
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