39: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:18:25.43 ID:SfoiDvs7O
すいません、変換エラーがありましたので修正します。
40: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:19:35.85 ID:SfoiDvs7O
「司令官。言いづらかったら申し訳ないんですが……その…元カノさんって、例えばどんな見た目の方だったんでしょうか?」
翌日、青葉は早速、聞けずにいた事の一つを司令官に尋ねました。
以前からそうでしたが、特に嫌な顔も切なげな顔もしないあたり、やはり吹っ切れているのは間違いありません。
41: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:21:09.07 ID:SfoiDvs7O
「び、美人さんだったんですねぇ…どんなお付き合いをされていたのでしょうか?」
「本当に普通の恋愛だよ。
彼女は二つ年下の、軍の事務員でね。僕が最初にいた鎮守府で出会ったんだ。」
42: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:23:41.76 ID:SfoiDvs7O
その3日後。
青葉達は演習の為、遠くの鎮守府へと向かっていました。
演習と言っても、艤装を付けて海上を移動なんて事は無く。燃料節約の点で、普段の移動は陸路です。
大体は艤装を整備さんのトラックが運んで、艦娘達はバスで移動するのが常でした。
43: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:25:59.82 ID:SfoiDvs7O
大体の鎮守府には集会所があって。演習の休憩や待機の時、艦娘達はそこに集められます。
それは数少ない他の鎮守府との交流の場でもあって、そこで友達が出来たりする事もあったりして。
そうして青葉がいつものように待機していると、ある艦娘さんが目に付きました。
“わあ、きれいな人だなぁ…。”
44: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:27:41.42 ID:SfoiDvs7O
「……あ。え、ええ!相変わらずいつも笑顔ですよ!
うちの司令官とはお知り合いでしょうか?」
「ふふ…私は元々、ここの事務員だったんです。
その頃彼にはよくお世話になっていたので…元気そうなら何よりです。」
45: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:29:30.15 ID:SfoiDvs7O
演習そのものは、いつものように進みました。
指示席は全体が見渡せる位置にあって、当然司令官からは全てが見える。
味方は勿論、対戦相手一人一人の顔だってそうで。
相手方の旗艦は扶桑さんで…でも司令官は、声色一つ変えず、青葉達に的確な指示を出していました。
46: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:32:33.10 ID:SfoiDvs7O
「司令官の言ってた元カノさんって…あちらの扶桑さんの事ですよね?見た目でそうかなって…。」
「ああ、そうだよ。元気そうで良かった。」
「ふふー、お顔を見て、切なくなったりしちゃいましたかぁ?」
47: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:33:06.25 ID:SfoiDvs7O
今回はここまで。
48: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:16:33.52 ID:RzQS9TXiO
数日前の事だ。
この日各鎮守府の司令官は、秘密裏にとある料亭に集まっていた。
それは、一人のある司令官を除いての密談。
49: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:18:12.17 ID:RzQS9TXiO
「欲望に身を任せた末、駆逐艦の少女を強姦のち殺害…そして遺体を焼却炉で処分。
これは査察官の聞き込みと、調査の際押収された骨片から見ても間違いない。奴はバレていないと思っているがな。
ただでさえ女子供を戦場に送っているのだ…これが明るみに出てしまえば、更なる世論からの攻撃は免れないだろう。
しかし平和を何とか保てているとはいえ、今は戦中だ。今の優勢に、綻びを生じさせる訳にはいかん。
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