45: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:29:30.15 ID:SfoiDvs7O
演習そのものは、いつものように進みました。
指示席は全体が見渡せる位置にあって、当然司令官からは全てが見える。
味方は勿論、対戦相手一人一人の顔だってそうで。
相手方の旗艦は扶桑さんで…でも司令官は、声色一つ変えず、青葉達に的確な指示を出していました。
その日の演習も終わって、この日は近くの民宿に泊まったんです。
宿の目の前に砂浜が広がっていたのですが、演習明けの艦娘は花より団子。この日の面子で集まって、まったりとお酒を飲んでいました。
「あれ?そう言えば提督どこ行ったの?」
「さっき出てったきりですねぇ。あ!じゃあ青葉、探してきまーす!」
裏口から砂浜に出ると、やはりいました。
岩に座って、ぼんやりと海を見ているようです。
「司令官、ここにいたんですね!」
「青葉か。少し夜風に当たりたくなってね。」
青葉はしれっと隣に座って、司令官の顔を見てみました。
月明かりに照らされるのは、やはりいつもの微笑で……でも、青葉が声をかける前はどうだったんだろ?って。
そう思うと、胸がぎゅっとなりました。
でも、確かめなきゃいけない。
思い切って、彼に話を切り出しました。
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