311: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:02:01.18 ID:55A9FZXzO
“………綺麗な夕日ね。”
312: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:03:46.55 ID:55A9FZXzO
「……………。」
313: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:05:54.71 ID:55A9FZXzO
その人は解散後は精神的に危うい時期もあったらしくて、バンドの時に比べると暗い曲が多いの。
でも、その暗さが今の私には心地よかったから。
……あのままだったら、どうなっていたのかしら?
きっと私は彼を殺して、今頃刑務所にでもいるのでしょうね。
314: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:10:16.93 ID:55A9FZXzO
あの日以来、ガサは今まで以上によく笑うようになりました。
10年苦しみ抜いた事から、ようやく放たれたのかもしれませんね。
映画好きなのは変わりませんけど、青葉の部屋に持ってくるものはコメディやストーリー物に変わって。
ゴア描写だらけのホラーばかり観ていた時は、何処かでそこに過去を重ねていたのでしょう。
315: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:12:07.26 ID:55A9FZXzO
目の前のジュンの事、自分や仲間の事。
そこに、ガサの事も加わりました。
ガサの因縁には一応のケリがついたのかもしれません。
でも本当にあの子が自分の人生を歩む為には、やっぱりこの戦争そのものを終わらせる事が不可欠で。
316: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:12:37.69 ID:55A9FZXzO
今回はここまで。
317: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:05:43.58 ID:CAYfeAj6O
「………随分、オ気ニ入リノヨウデスネ。」
「エエ、トテモイイワ。コノ子ガ一番ヨ。」
318: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:09:03.23 ID:CAYfeAj6O
ある日の事です。
次の作戦でのシミュレーションもあり、少し久しぶりに出向く方での演習がありました。
それで相手は…スケジュールが空いていたのは、扶桑さん達のいるあの鎮守府でした。
319: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:09:55.62 ID:CAYfeAj6O
「……で、ジュンさんとはどうなのかしら?」
「仲良くやれてるよ!一時期は本当危なっかしかったけどねぇ。」
「ふふ、それはあんたが頑張ったからよ。
320: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:11:12.30 ID:CAYfeAj6O
演習後は宿の門限さえ守れば、ある程度自由行動が出来ます。
交流を深める意味でも、他鎮守府の艦娘同士で食事に行く事は、珍しい事でも無くて。
そして青葉は今、この街の個室居酒屋に来ていました。
それは、扶桑さんに誘われる形で。
321: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:12:42.55 ID:CAYfeAj6O
「……私の事、気にしてるのかしら?」
「……!!はい、そうじゃないと言えば嘘になりますかね…。」
「あなたの気にする事じゃないわ。私は昔の女だもの。
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