318: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:09:03.23 ID:CAYfeAj6O
ある日の事です。
次の作戦でのシミュレーションもあり、少し久しぶりに出向く方での演習がありました。
それで相手は…スケジュールが空いていたのは、扶桑さん達のいるあの鎮守府でした。
久しぶりに二人と会うけど…特に山城さんとは、やっぱり気まずいかな。
でも、『あの人』に報告しなきゃいけない事もあるしね。
……ジュン、今は『あの人』の事をどう思ってるんだろ。
ううん、だめだめ!今はそんな事気にしちゃ。
そんな事を考えつつ集会所で待機していると、赤いスカートが目に入りました。
「久しぶりね、青葉ちゃん。今日はよろしく。」
「山城さん…。」
久々に見た彼女は、何だかすっきりした顔をしていて。
それが逆に、青葉の胸にズキリとしたものを与えたのでした。
「……その、あの時はすみませんでした。あんな事言って…。」
「ふふ、あの時も言ったでしょ?ありがとうって。アレで大分吹っ切れたわ。
…まあ、ちょーっとキツかったけどね。」
「うう…。」
「なんてね。じゃあ後でジュースおごってよ。それでチャラ。
それからはもうあんたも気にしない事。」
「はい…ありがとうございます。」
「そこはありがとうでしょ?同い年じゃない。あ!連絡先教えてよ!」
「…うん!ありがとう山城ちゃん!」
それからしばらくは、山城ちゃんと色々な話をしていたものです。
前みたいなギスギスした空気も無く、タメ口をきき合って。
この時ようやく、私達は友達になれた気がしました。
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