317: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/17(水) 23:05:43.58 ID:CAYfeAj6O
「………随分、オ気ニ入リノヨウデスネ。」
「エエ、トテモイイワ。コノ子ガ一番ヨ。」
とある海域にて、戦艦棲姫はそう自慢気に艤装に視線を送った。
それは彼女の首から繋がるチューブによって制御されているが、尚も艤装は息を荒げ、涎を垂らしている。
「ぐる…ギッ……ギがあアアアアアっッ!!!」
「………!!」
咆哮を上げ、艤装は戦艦棲姫へと襲い掛かる。
だが、彼女が手を翳し何かを放つと共に、堰を切ったように艤装はその首を垂れた。
しかし尚も、艤装は荒い呼吸を吐き続けている。
「……ヤハリ、危険デハナイノデスカ?ソレダケ“残ッテシマッテイル”モノナド…。」
「フフ……ヨク言ウデショウ?“手ノ掛カル子ホド可愛イ”ッテ…コノ子ハソノ分、トッテモ強イノヨ。」
そう頭部に体を寄せ、彼女は愛おし気にその頬を舐めた。
荒い呼吸を続ける艤装は、指一つさえ動かさず。
しかし、か細くとある声を漏らしていた。
「………ハな、セ……離、せ……。」
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