312: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/09(火) 05:03:46.55 ID:55A9FZXzO
「……………。」
また、なのね…。
今でも時々、あの頃の事を夢に見る。
あの日から少しでも進めた気がしたけれど、眠ると本音が出るものなのかしら?
『あの子』の連絡先は、敢えて聞かなかったもの。今頃どうしているのか、知る由も無い。
きっと、『あの子』と幸せにやっているのでしょうね。
妹からは、幾分顔色は良くなっていたって聞いたわ。
妹は彼を恨む事はやめてくれたけど、何かを吹っ切ったようにも見えて。
少しだけ、それを羨ましく思った。
軋む体を起こして、でも何となく、何もする気になれなくて。
窓の外は雨。せっかくの休日も、今日はぼんやりと過ごしてしまいそう。
イヤフォンを付けたらまたベッドに体を横たえて、私は再生ボタンを押す。
彼は…ジュンは様々な音楽を教えてくれた。
その影響かしら、自分でも色々なものを聴くようになって。
『楽しかったあの日は…背中のシュレッダーに…』
今の私は、彼の一番好きなバンドのボーカルさんが、解散後にソロになってからの作品を好んで聴くようになっていた。
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