青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
1- 20
18: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:48:36.75 ID:oTabk5kGO
「メニュー見てるだけでも美味しそうですねぇ、ここにはよく来られるんですか?」

「普段は一人でね。コーヒー飲みに来る事の方が多いけど。ここでぼーっとしてるのが好きでさ。」

「おや、元カノさんとは来なかったんですか?」
以下略 AAS



19: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:49:45.62 ID:oTabk5kGO

「司令官!ご馳走様でした!」

「どういたしまして。あ、そうだ。少し食休みに歩かないか?」

以下略 AAS



20: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:51:25.81 ID:oTabk5kGO

岩に乗って、そしたら強い風が吹いて。
やっと目を開けた時、青葉の中を既視感が駆け抜けて行きました。

“あれ?ここって…”
以下略 AAS



21: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:53:18.42 ID:oTabk5kGO
司令官と別れて部屋に戻ると、青葉は真っ先にパソコンを立ち上げました。
ここのネット回線は当然軍のもので、各々のパスを入れるとある物が見れるんです。

それはweb資料館と言いますか、過去にあった戦闘の記録の類です。
例えば作戦と戦闘内容や、死者数や生存者数のデータベース。
以下略 AAS



22: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:55:05.78 ID:oTabk5kGO

『-月-日。深海棲艦による、各海域に於いての初回襲撃に於ける戦闘記録。』

これは、一番軍の方達が亡くなった時の戦闘記録です。一つ一つを見ても、死者数の方が圧倒的に多い。
スクロールをする手は震えていて…それでも青葉は、その手を止める事が出来ませんでした。
以下略 AAS



23: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:55:33.96 ID:oTabk5kGO
今回はここまでで。


24:名無しNIPPER[sage]
2017/04/13(木) 12:48:47.76 ID:+7XBftRA0
おつです
青葉がかわいいなあw


25: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/14(金) 09:51:20.28 ID:Sw2uysfwO
それから何日か過ぎた日の事です。


その日の戦闘で、仲間が一人死にました。

以下略 AAS



26: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/14(金) 09:53:15.03 ID:Sw2uysfwO

亡くなった子は元々身寄りがなくて、遺体の引き取り手がいませんでした。
それでも鎮守府でお葬式はして…さすがに全員とは行きませんでしたが、司令官と姉妹艦の子達が火葬に付き添いました。

青葉は、よく皆の写真を撮っていて。
以下略 AAS



27: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/14(金) 09:55:22.07 ID:Sw2uysfwO

「青葉か…お疲れ様。」

扉を開けると、彼はいつもの笑顔で出迎えてくれました。
その子が亡くなった報せ以来、見ていなかった顔。それを見た時、少しだけ安心している自分に気付いて。
以下略 AAS



28: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/14(金) 09:57:09.10 ID:Sw2uysfwO
目を覚ますと、そこはソファの上でした。

司令官が上着をかけてくれていたみたいで、寒くはありません。机の方を見ると…彼は、座ったまま寝ているようでした。
寝顔は当然、無表情です。いつもの貼り付けた笑みとも、物思いに耽る時の物とも違う無表情。
まるで、死に顔みたいで。
以下略 AAS



557Res/457.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice