19: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:49:45.62 ID:oTabk5kGO
「司令官!ご馳走様でした!」
「どういたしまして。あ、そうだ。少し食休みに歩かないか?」
お店を出た後、司令官に誘われるままに海岸を歩いていました。
海風は少し肌寒いけど、湿度があるからか、そこまで芯に来る感じではありません。
「歩き慣れてますねえ。いつもここに来るんですか?」
「そうだね。あの店に行った後は、こうしてよく散歩してるんだ。
いつもあの大岩に乗って…ああ、結構高さあるから気を付けてね。」
「とと、ちょっと青葉には高いですねえ。」
「ほら、掴まって。」
そうやって伸ばされた手を掴むと、とても冷たく感じました。
よく手が冷たい人は心が暖かいって言うじゃないですか?
ご飯に連れてってくれたり、今もこうして引っ張ってくれて…司令官は、やっぱり優しい人だって思いました。
でもこの時、青葉はこうも思ったんです。
“司令官の、本当の心の奥はどうなんだろう?”って。
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