138: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/12(土) 21:07:42.31 ID:2DXfZ1Rh0
「……『ライダー』?」
「おおっと、少ししゃべりすぎた?分かってるよ、マスター」
そう言って『ライダー』……アレキサンダーは腰につけた剣に手をかける。それと同時に、彼の魔力が上昇するのを感じる。
139: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/12(土) 21:10:13.84 ID:2DXfZ1Rh0
本日の更新は以上です。
次回、キャスターvsライダー(書き溜め/zero)
140:名無しNIPPER[sage]
2017/08/12(土) 22:29:10.03 ID:p3noUM3pO
乙
141:名無しNIPPER[sage]
2017/08/12(土) 23:44:16.10 ID:ueQHLN5Lo
おつ
142: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:17:05.63 ID:wvKm0gXu0
「とぉっ!はいやっ!」
『キャスター』が符から色とりどりの魔弾を放つ。その弾幕はあまりに美しく、まるで芸術品のようだ。
「甘いよっ!……ほっ!」
しかし『ライダー』は華麗な馬さばきでそれらを避けきる。時に素早く、時に止まりながら見事に全ての弾を回避した。
143: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:18:09.61 ID:wvKm0gXu0
「なあ、イリヤスフィール!答えてくれ!」
サーヴァント同士が激しい戦闘を繰り広げる一方で、キャスターのマスターはライダーのマスターに対して舌戦を仕掛けていた。
真っ向からの魔術での勝負で、あの化け物じみた魔力を持つ少女に勝てるとは思えない。
ならば、自分に残された武器は「口」しかない。
144: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:18:51.55 ID:wvKm0gXu0
「……いいわ、教えてあげる。メイドのミヤゲってやつ?」
まるで事態を飲み込めていない自分の様子を見てか、呆れたようにイリヤスフィールは言う。
「私のお父様はキリツグ。そしてキリツグは10年前に、聖杯戦争に参加したの。アインツベルン代表としてね」
「なっ……!?」
145: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:19:27.89 ID:wvKm0gXu0
ーー今は穏便に事を進めなければいけない。何はともあれ、彼女の怒りを抑えなければ……
「……辛かったんだな」
「な……何よ!知った風な口をきいて!」
「あぁ。俺にお前の気持ちは分からないさ。でも、家族と突然離れ離れになるのがどれだけ辛いかは知ってる」
146: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:19:56.78 ID:wvKm0gXu0
「……え?」
嘘だ。今、自分は彼女に嘘をついた。
「その時は分からなかったけどさ、今気づいたんだ。切嗣の言ってた『あの子』って、お前のことなんじゃないかってさ」
違う。自分はそんな言葉は聞いてないし、そんな話をされたこともない。
147: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/08/31(木) 23:21:05.56 ID:wvKm0gXu0
しばらく自分の顔を見続けていたイリヤスフィールは、やがてライダーに向かって叫んだ。
「……っライダー!帰るわよ!」
「ふーん……いいのかい?」
「もういい!つまんない!」
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