122: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:55:26.25 ID:XWj0qJN60
――――――
――――
――
万華鏡の中に私はいる。
123: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:55:56.09 ID:XWj0qJN60
ふいにお姉ちゃんがこちらを向いた。
その顔は冷めたものに変わっていた。
「―――、―――?」
124: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:57:59.20 ID:XWj0qJN60
………………。
…………。
……。
125: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:59:09.48 ID:XWj0qJN60
ふいに引き戸のドアががらがらと音をたてて開いた。
入ってきたのは母だった。
126: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:59:49.45 ID:XWj0qJN60
女「いやいや、私いまどんな状況かわかってないの! 眠ってる人が突然サバンナに投げ出されて家に帰れると思う? 答えはノーだね!」
意味不明な例え話が功を奏したのだろう。
掴んでいた腕から力が抜けた。
127: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:00:21.76 ID:XWj0qJN60
見舞いには何人かきた。
128: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:01:09.49 ID:XWj0qJN60
次にきたのは、先輩だった。
129: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:02:12.42 ID:XWj0qJN60
ギャル「……」
そんな私を不審げに見る先輩に気づいて、こほんと咳払い。
130: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:03:12.37 ID:XWj0qJN60
最後はお嬢様。大トリだ。ジャンプで言えばピューと吹くジャガー。もう大分前に連載終了したけどね。
時刻は夕方近い。
もう一時間もすれば面会終了時間だ。
131: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:04:41.82 ID:XWj0qJN60
………………
…………
……
132: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:05:26.29 ID:XWj0qJN60
ギャル「あ――」
上級生の教室が立ち並ぶフロアに足を向け、やっと見つけた目当ての彼女。
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